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個人ピアノ教室だからできる保育士指導


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はじめに


保育者養成校(専門学校・短大・大学)の学生や保育士をめざす社会人の方を指導されている先生は大勢いらっしゃいます。
でも、現場ですぐ役立つピアノ指導をされてる教室は、あまりないんじゃないかなぁと思いました。

大学の課題をこなすだけで精いっぱいだったり、
ピアノを間違えずに弾くこと、
綺麗な声で弾き歌いできること、をめざす・・

もちろん、このような指導は大切です。でも、それは実は現場であまり役立たないのです。

1.保育園や幼稚園の音楽についての法律


保育所保育指針や幼稚園教育指導要領には、「表現」の項目に音楽が記載されています。

【保育所保育指針の「音楽」に関する項目】
第3章 保育の内容
1 保育のねらい及び内容
(2)教育に関わるねらい及び内容
オ 表現
    ⑧ 音楽に親しみ、歌を歌ったり、簡単なリズム楽器を使ったりする楽しさを味わう。


【幼稚園教育指導要領の「音楽」に関する項目】
現行学習指導要領・生きる力
第2章 ねらい及び内容
表現:感じたことや考えたことを自分なりに表現することを通して,豊かな感性や表現する力を養い,創造性を豊かにする。
(6)音楽に親しみ,歌を歌ったり,簡単なリズム楽器を使ったりなどする楽しさを味わう。


このように、厚労省と文科省が出している指針・要領のなかで音楽に関する内容は、まったく同じです。だから、指導法は基本的には同じで大丈夫です。
では次に、具体的に保育現場で使われてる音楽について分類します。

2.保育現場で使われている音楽の分類


保育現場では、大きく3種類のピアノを使った指導が行われます。

1.生活の音楽(園歌・毎日の挨拶の歌・お弁当の歌・お帰りの歌)
2.季節の音楽(歌唱のみ・フリつき)
3.教育を目的とした音楽(鼓笛隊・鍵盤ハモニカなど)


この中で、現場の保育士・幼稚園教諭にとってもっとも重要なのは、2番の「季節の音楽」です

3.季節の音楽の指導法


保育指針・幼稚園要領にある「表現」は先生がピアノ表現するのではなく、子どもの表現力を引き出すねらいをもっています。

したがって保育の現場では、
3歳未満と3歳以上は指導法がちがう
基調は子どもの声の高さに合わせて移調する

という基本的な内容に加え、設定保育を前提とした、
導入・模奏・担い歌い・アインザッツ・一斉唱の5段階の流れをもち、手遊び(フリ)がつく場合は、曲によって使い分けができる能力
が必要なのです。

4.個人ピアノ教室だからできる保育士指導


保育系大学は3で書いた内容の重要性はもちろん知っています。でも、大学のカリキュラムの都合上、忙しくてできないのです。

そこで私は、この指導内容は、個人ピアノ教室ならできると思いました。・・と言うより、個人教室でないと、この指導はできません。

今までの個人教室は、保育系大学の補佐的な役割ばかりしていました。そんなのもったいない!私たちには、法律に則った現場で役立つ保育士指導ができるのです!ぜひそれををやりましょ~(とか、勝手に盛り上がっています 笑)

来月、大人のピアノ研究会で、保育士の指導についてレクチャーをしますので、また報告させてくださいね♪

 


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