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報告がめっちゃ遅くなりました(汗)2023年末に、『社会教育学研究59号』に論文が掲載されました。この論文の内容は、58号の研究ノートを発展させたもので、関西学院大学で学会発表をしました。今日はそのことを書きます。

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社会教育学研究59( .pdf / 710KB )


ずっと気になっていること


私がずっと気になっていること・・それは、生徒さんの手です。私の教室では、手に不具合がある生徒さんがいっぱいいらっしゃるのです。

そこで昨年、生徒さん69名に手の不具合についてのアンケート調査を実施しました。下のグラフは、その結果はです。なんと、1/3の生徒さんに、腕や手指の不具合が見られました!

手の不具合

内訳は、「しびれ;関節リウマチ、頸椎の障害」「動きにくさ:怪我の後遺症、脳梗塞の後遺症、MS(多発性硬化症)」「指の変形・痛み:へバーデン結節、ブシャール結節、母指CM関節症、ばね指、その他(原因不明)」

こりゃ、大変だ!とくに「指の変形・痛み」は人数も多く未受診者もいらっしゃいます。でも私には医療の知識がありません。どうしよう。。

ということで、看護大学教員の学友に「指の変形・痛み」の章を担当してもらって書いたのが、『社会教育学研究59号』です。彼女の専門は基礎看護学なので心強い☆興味のある方は、上のリンクをクリックしてくださいね

今後の課題


論文にまとまった・・とはいえ、生徒さんの手指の不具合とピアノ学習については、なにひとつ解決していません。

例えば、「動かしていいのか悪いのか」「指に負担をかけないピアノ練習法はなにか」「そもそも指に不具合があるのにピアノを学習しようとする動機はなにか」など、わからないことが山積みです。

なお、手指の不具合とピアノについては、東京医科大学の酒井先生がで演奏家の治療を対象にされています。でも私は一般の方を対象にした研究をしたいのです。

っていうか、私なんかではなく、どこかの研究者が研究してくれないかなぁ。そう考えて昨年関学で学会発表をしたのですが、誰も食いついてくれません。もしここをみた研究者で「私が継続研究をしようか?」とおっしゃる方がいらっしゃいましたら、データをすべてお渡ししますし、協力を惜しみません。よろしく!!

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放送大学の大阪学友・同窓会に寄稿文が掲載されました

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タイトル:⼤学院科目「教育⽼年学」の収録に参加して
三上寄稿文37号( .pdf / 373.3KB )

編集部が、拙文に可愛いイラストをいっぱい入れてくれました。
文章だけだとどうしても固くなりますが、これでかなり読んでもらいやすくなったと思います☆

お時間のおありの方は読んでみてくださいね!(^^)!

面接授業を受講しました


12月9日・10日は、情報学の面接授業を受講してきました。

脳と音楽の関係はずっと気になっていましたが、わずかの間に研究が進んでいることに驚きました。

世の中には、自分の知らないことが無限にある。そして知らないことを知ると当時に、自分の無知に気づきます。

年を取ると、経験知から「自分は完璧だ」「私は正しい」と思い込みがちです。でもそう思った時点でかなり間違ってますね~(笑)

謙虚に、かつ意欲的に学ぶこと・・これは、勉強にもピアノの練習にも言えることかも知れません。ピアノ、頑張ります☆

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日本音楽教育学会第54回大会に参加してきました。

誘ってくださったのは、某私大のK先生です。K先生はシニアのピアノを研究されていて、私はシニアの実験の協力させてもらったことがあります。今回K先生はご発表されますが、私はしません。か~り気が楽です☆
というわけで、今から楽しかった3日間を写真つきでかきます☆

大会前日


学会前日に青森入りしました。

青森空港

まずは「放送大学青森学習センター」へ。「大阪学習センターの三上です」と言うと、とセンター長が一緒に写真を撮ってくださいました。スタンプも押してもらいました。優しいなぁ!嬉しかったです!

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その後、弘前の駅前をうろうろしながら、オムライスやさんに入ったりリンゴ酒を飲んだりと、青森の夜をひとりで楽しみました。

大会第1日目



弘前大学 看板2

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発表の中で一番面白かったのは、「校歌とジェンダー」です。北海道の旧制中学校が高校になったとき、女子高が共学になった場合は校歌の歌詞が変更になったり作り替えられたりするのに、男子校が共学になった場合は変更がないという例です。男は女の歌を歌いたがらないことが原因とか。

そういえば、ポケモンやドラえもんなど男の子が主人公の番組は女子も見ますが、プリキュアやアイカツは男の子はあまり見ません。「女のアニメなんか見れるかよ」ということでしょうか。生意気ですね~☆

発表が終わったあとは、弘前大学を散策したりバス通りを通ったりして、また弘前市をぶらぶらしました。焼きたてのピーナツが入った煎餅は絶品!

大会第2日目


大会2日目は、「ねぷた村」「弘前城」「藤田記念庭園」に行きました。

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ねぷた村では、ねぷた祭の太鼓をたたかせてもらいました。弘前城では天守閣に登り、藤田記念庭園では紅葉を見ました。

その後K先生と青森駅で遊びました。飛行機までの時間が短かかったけど、面白いリンゴやさん(激安!)や、市場で名物のホタテを食べました。写真は青森港の私。

青森港

なんか遊んでばっかりのように見えますが、ちゃんと発表も聞きましたし、「大阪から来た一般人の三上です」と、意見も言いましたよ。でもやっぱり観光は楽しかったです!!K先生、ありがとです~~(=^・^=)

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4度目の放送大学の卒業証書が送られてきました。

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これまでの卒業証書と同じです(笑)


これまでの放送大学と私



第1回めは、自宅にスカパーを入れて放送教材を視聴したり、仕事の合間に大阪学習センターに通ったりして一生懸命ノートをとって勉強しました。単位認定試験は対面式で受験しました。持ち込み不可科目はもちろん、印刷教材持ち込みでも難しく、必死で勉強しました。

第2回めは、大教大大学院との二重学籍だったので、大学院の授業のない日に学習センターに行きました。大教大と放送大学の図書館の両方がフルに使えたので論文を書くのに役立ちました。

第3回は、インターネットで放送授業をみることができるようになったので、学習センターへは勉強会で月1回行くだけになりました。それでも単位認定試験は対面式でした。

そして第4回は、コロナで勉強会も中止が相次ぎ、まったく学習センターに行く機会なくて単位認定試験もインターネットでした。正直なところ、ちっとも楽しくなかった。だから「仕事の都合をつけてまで学位授与式(卒業式)に行かなくてもいいや」と思い、出席しませんでした。

やっぱり私は大学が好き。大学の四季折々の木の下を歩いていると、大昔の学生時代を思い出します。楽しかったなぁ!

そして5度目の入学へ


というわけで、放送大学教養学部に5度目の入学をしました。ぼちぼち単位を取りながら学生生活を楽しもうと思っています。よろしくお願いします!(^^)!

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酷暑の中、学会発表してきました☆

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関学は遠い。でも校門からみえる時計台は圧巻です。
発表棟はH校舎。ここもすてき~!

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実は、関学は亡き父の母校です。父は大学生活がよほど楽しかったようで、よく関学の話をしてくれました。それを聞き、私もいつか関学に行ってみたかったのです。

そんななか、第19回音楽学習学会研究発表会が関学で開催されることを知りました。当初は知人の准教授が発表されるので、それを拝聴に行く予定でした。

でもどうせ行くなら私も・・と思い、7月に刊行された『社会教育学研究第58号』の研究ノートを発展させた形で発表することに決めました。

参考:三上香子「手指に不具合がある成人のピアノ学習:より効果的な練習法の開発のために」『社会教育学研究』第58号。
研究ノートはこちら( .pdf / 398.4KB )

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「亡き父の母校でパフォーマンスをしたい」理由はそれだけ。不純ですわ(笑)

それでも、出席されてる研究者からは有意義なご意見をたくさんいただきました。私の調査でたららない部分の気づきやアドバイスです。今後のレッスンに活かせる内容がどっさり!

発表には、友人の大学講師や生徒さんの非常勤講師も来てくれました。おかげでおちついて発表することができました。とにかくめっちゃ楽しいイベントになりました。へへへ

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もう7月ですね。1年の半分以上が過ぎてしまいました。「歳をとると日がたつのが早い」と言いますが、実感しています・・涙

というわけで、昨日は社会教育学研究58号への提出が済みました。前回ブログでアンケートのことを書いていましたが、それを集計して考察と今後の課題を書いた研究ノートで論文ではありません。今後はゆっくりと課題を消化しつつ、どこかの学会で発表できればいいな~と思っています☆

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ところで、昨日から放送大学の単位認定試験が始まっています。

放送大学の教育学部は全部で6コースあります。「生活と福祉」「心理と教育」「社会と産業」「人間と文化」「自然と環境」「情報」の6コースがあります。

実は、私はあと6単位(3科目)ですべてのコースを制覇したグランドスラム「名誉学生」になります。まぁ長いこと放大にいたら誰でもなりますが(笑)

しかし、名誉学生になると放大の特典が使えなくなります。学割はもちろん、日本全国で実施されてるレベルの高い面接授業も受講できなくなります。私はこれがいやだ。旅行気分で勉強できる環境を今後も保ちたい!

だからこれからは必要な単位を取らずにダラダラと遊びながら在籍することにしました。取りあえず今回は1科目だけ受験します。へっへへ

勉強は一生続けたいので、カメさんのペースで☆ではまた~(=^・^=)

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先月刊行された東北大の先端教育研究年報の参考文献に私の論文が2本載ってた!嬉しいなぁ~!

現在、cinii(国立情報学研究所のデータベース)に掲載されている私の論文(ちょこっと参加しただけのものも含む)は、次の12本です

Cinii検索:三上香子

データベースに掲載される、されないに関わらず、これからも実践結果を発表していくので、研究者にどんどん活用してもらいたい。心からそう思います!(^^)!

それと話は代わりますが、先日、大学院のときの指導教授が色々おごってくれました。理由は不明。メンバーは先生と私と音大の事務職の先輩と看護大学教員の友人。

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音大の状況を色々教えてもらいました。秋には関東在住の教授が集中講義で大阪にこられるので、また逢いたいと思っています。

看護大の友人とは、共著で論文を書く予定です。うまくまとまったら秋の学会で発表したいなぁ。

シニア音楽祭やクリスマスコンサートなど、イベントも目白押しです。色々楽しみです!(^^)!

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放送大学大阪センターの機関紙「みおつくし」の第89号に、昨年秋に逝去された第3代センター長西原浩の追悼文が掲載されました。(一番下にリンクがあります)

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西原先生は、歴代センター長のなかでもとくに学生に人気があり、私も大好きでした。双子の弟さんは、防衛大学の学長をされていたと聞いています。それもなぜか面白いと思っていました。

西原先生は、私を可愛がってくださいました。でも、西原先生の電気工学の授業は一度も受けたことがありません(笑)

ただ、私は西原先生に、雷について1度だけ文句を言ったことがあります。

大昔に阪大から、雷博士こと河崎善一郎教授(大気電気学)のもとで、レーザーを使った雷誘導システムの論文が発表されました。確か平成2年だったと思います(たぶん)
西原先生は、レーザーがご専門なので、その研究に携わっていらっしゃいました。

ご周知のとおり、私は雷恐怖症で、2020年からは落雷PTSDを発症しています。とにかく何でもいいから雷をなくしてほしい。なのにこの研究が平成2年から頓挫しているのです。これが私はゆるせなかった。

そこで西原先生に研究が頓挫している理由を聞きました。すると「実験にかかる費用が莫大で、研究費から出せないので・・」とおっしゃいました。「お金の問題かよ?国民が困ってるのに」と、私が怒ってしまった・・という話があります。

阪大のレーザーによる雷の誘導システムは、昨年NASAが成功しています。
CNETjapan
このことを、西原先生にお伝えしたかった。一緒に喜びたかったです。

西原先生のご冥福を心からお祈りします。

西原先生の追悼特集は下記で読めます。
前センター長西田正吾先生も私のことを書いてくださっています。
ありがたいことです。

みおつくし第89号( .pdf / 402KB )

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放送大学和歌山学習センターの面接授業に行ってきました。

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化学式の説明のときは爆睡してましたが、「大阪の水は安全。ペットボトルの水を買う必要はない」とか「ミネラル水は無駄」とか面白い情報が満載!めっちゃ面白かったです!(^^)!

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やっぱり私は対面式授業があってる。オンラインよりやる気がでます☆

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実践報告が掲載されたので、報告いたします☆
この拙文は、昨年、某財団の懸賞論文で不採用になった文章を書きなおしたものです。がっかり・・。

不採用の理由は「懸賞論文には実践報告の審査枠がない」というものでしたが、本当は私の論文作成能力が低いからだと思います。

その時私は、「こんな素晴らしい報告をボツにするなんて、なんと見る目のない財団だ!」と思いました。へへへ。マジでそう思ってた(爆)

で、どうしようかな・・と迷ってたところ投稿依頼をいただき、今回『関西教職教育研究』に掲載していただくことになりました。よかった~!これで公開できた!

だってボツになったら、調査協力してくださった41名の「超初心者のピアノ講座」の受講者さんに申し訳ないからね~(=^・^=)

実践研究の詳細は、下記の通りです。

タイトル:成人を対象にしたピアノを用いない学習支援の実践報告:鍵盤ファイルを活用したピアノ指導

要旨:本稿は、鍵盤楽器の代用として鍵盤ファイルを活用したピアノ指導の実践報告である。41名の成人のピアノ初心者に、階名シールを施したビニール製の鍵盤ファイルを用いた期間限定のピアノ講座を開講した結果からは、紙鍵盤よりも鍵盤ファイルに高い有用性がみられた。また「読譜」「リズム視打」「コード奏」を組み込んだ学習支援プログラムでは、楽器の保有の有無に関わらず、講座修了者の約7割が継続学習への意欲を示した。

本文はこちら

成人を対象にしたピアノを用いない学習支援の実践報告( .pdf / 625KB )

実践報告の公開を記念して、ちょっとしたイベントを考えています。
決まったら、報告させていただきますね~☆

某団体の懸賞論文に応募したのですが、不採択になってしまいました。応援してくださった皆様、申し訳ありませんでした・・(号泣)

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投稿した論文の概要は、次の通りです・・
と、先ほどまで概要をこの下に書いていたのですが、もしどこかで掲載されるようなことがあれば二重投稿になるので消しました。

ただ、概要を書きだすと、自分でもよく頑張ったと思いました。
2年間ずっと調査してたので、それを思うとがっかりしまくりです。

でも懸賞論文に落選したのではなく、選考の土俵にすら上がれなかったのは、
私の力不足としか言いようがありません。よよよ・・。

まぁ私は研究者じゃないし、論文よりも大事なことがいっぱいあります。
いつまでも落ち込んではいません。さっさと忘れてまた楽しいことを探します。
次は何をしよっかな~?ユーチューバーになろっかな?それともグラビアアイドル? へへへ(=^・^=)

12日(土)に開催された、第95回日本社会学会のテーマセッション「猫社会学の応用と展開(1)」を拝聴してきました。

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会場は、追手門学院大学総持寺キャンバスです。

猫社会学とは


東京大学の赤川学先生の基本仮説に基づく新しい学問で、猫と人間の関係について社会学の視点からアプローチする特徴をもつ。

ちなみに赤川先生ご自身の発表は、13日の「猫社会学の応用と展開(2)」でされますが、朝早いため欠席しました。

発表者の紹介と私の感想


藤田典子先生(早稲田大学):ペット飼育の主体者間のエンゲージメント
エンゲージメントとは、つながりのことです。
藤田先生は、「すべての問題は人と人の間で起こる」「獣医師は、もはや接客業。トーク力が必要である」「行政と保護団体の関係は根深いものがある」という調査結果を発表されました。
私には、共生について「トラブル解消のためには、その場から離れること。猫はそうする」とおっしゃっていたことが、とても印象的でした。

木下征彦先生(日本大学):現代日本における社会的カテゴリーとしての<猫>に関する一考察

木下先生は、これまでも猫を社会的に分類した論文を出されています。今回は、それをさらに掘り下げた内容でした。
木下先生によると、「ノネコ」と「野良猫」の明確な区別がされていない。その理由は、管理の責任が不明瞭なことによる。このことについては、公共的な議論の必要があるとおっしゃいました。

これについては、まったくその通りです。私個人としては、まず、TNRの費用は市が負担し、地域猫は登録制にすることで市町村が管理する猫として位置づけること。糞尿などの問題が起こった場合は、市が窓口になり、市から任命された猫担当委員が解決を図る方法がよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

東由美子先生(国際ファッション専門職大学):猫・人間・自然の関係の変容をめぐってー猫はなぜマイクロチップを埋め込まれることになったのかー
1980年代は、猫虐待はあまり重要視されなかった(茶化した新聞記事のタイトル例もある)。しかし1997年の神戸連続殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗が猫の腹を引き裂いていたことから、動物虐待の新聞記事がその後爆発的に増えた。同時に「動物愛護」も始まる。

そんななか作家坂東眞砂子さんが、生まれた仔猫をがけ下に捨てていたことを告白し、社会的バッシングをうける。このことについて東先生は「自然」には、①人間が支配できるもの、②あるがまま、という2つの概念があるとし、人が猫を管理することについて言及された。

私は、Twitterの「飼い猫に避妊手術をすることは、飼い主の都合である」「完全室内飼いは猫虐待である」という書き込みを思いだした。ただ、管理をしなければ猫は爆発的に増え、問題行動が増加する。このことについて投稿者はどのような手立てをするのかを聞いたことがない。

栗田知宏先生(東京外国語大学):猫からみる現代インド社会の変容-試論的考察
室内と野外を自由に行き来する猫や、飼い主がわからない猫の存在や弔いの仕方など、インドの猫の飼い方の紹介です。独身者や子どもがない人が猫を飼うことが多いようですが、家族や子どもとはみなしていない、とのことでした。

この感覚は、私の子どもの頃に似ているなぁ・・と思って聞いていたら、「一昔前の日本に似ている」という意見がありました。

山田昌弘先生(中央大学):ペットの家族化の進展とその帰結
「パラサイト」「婚活」の造語で知られる、テレビでおなじみの山田先生です。
おそるおそる「いつから猫の研究をされているのですか」と尋ねたら「20年前からです」とおっしゃいました。知らんかった!

山田先生が発表されたデータは中身が濃く、びっくりしました。例えば、ペットを家族とみなすことの内容分析や、ペット以外の親密性との比較など、盛りだくさんです。
そのなかで「50代の未婚男性へのアンケートで、ペットと推しがいる人は幸せです」という一文で会場が笑に包まれました。

今回のご発表の内容が掲載された著書がDiscover21で電子書籍として販売されているはずなのですが、残念ながらみつけることができませんでした。のちほど探してみます

以上が、第95回日本社会学会のテーマセッション「猫社会学の応用と展開(1)」の感想です

私の発言


先生方のご発表後に、座談会が儲けられましたので発言してきました。
内容は
①地域猫については、木下先生がおっしゃられた通りであること
②多くの猫に関する問題の解決には、ボランティアが行っていること
③行政は、いまだに「猫にエサをやるな」という看板で逃げていること
④苦情を受け続けるボランティアがいっせに猫活動を辞めたら、行政を含め社会が大変なことになることが懸念されること
⑤そのために、このような大きな学会で猫について学会発表が行われることは、大変喜ばしいこと
の5点です。

それについて、「私は国の〇〇委員をしています。行政に働きかけます」とおっしゃってくださった某教授がいらっしゃいました。山田昌弘先生も、それに共感してくださいました。
木下先生からは「調査研究に協力してください」と依頼されたので、お受けしました。

長々と書きましたが、大阪のおばはんもちょっとは猫のために役に立ったようでよかったです!(^^)!

追記


この学会に招待してくれたのは、堀薫夫先生(大阪教育大学名誉教授)です。
普段は憎たらしいことばかり言いますが、昨日はずっとそばにいてくれました。
これはかなり力強かったし、嬉しかったです!(^^)!

放送大学大阪学習センターの第15回放大河堀祭で、ビブリオバトルと谷口真由美先生(大阪芸術大学客員教授)の公開講演会に参加しました。

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ビブリオバトル


ビブリオバトルについては「ビブリオバトルにでます」ここを見てね☆
バトラーは4名で、Zoomでビブリオバトル普及員の高橋一彰さんが繋がっていました。

最初のバトラーは、修士修了生Mさんによる「時代身体論」で、
次のバトラーは、学部生Uさんの「神様のいない日曜日」でした。
三番目が私で、「私の先生:誰からも、何からも学べる」を紹介しました。

これです。私の先生:誰からも、何からも学べる
最後の発表者は、林真理子さんの「るんるんを買っておうちに帰ろう」でした。

それで、私の本がチャンプ本に選ばれました!やった~!
賞品として、谷口真由美先生の著書「おっさんの掟」をもらいました。

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谷口真由美氏講演会「わきまえない女といわれて」


谷口先生は、とっても楽しい先生でした。
TVよりも、ずっと可愛くて、チャーミングな方です。

おっさんの定義は「ありがとう、ごめんなさい、おめでとうが言えないこと」
これは、本当にそうです。
うちの夫も「おっさん」と言われないように、しっかりと教育しなければいけないと思いました。

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講演後に、本にサインをしてもらって、記念撮影をしていただきました☆

ほんとうに充実した1日でした!放送大学ばんざ~い(=^・^=)

今週末に放送大学大阪センター河堀祭で「ビブリオバトル」に参加します。
ビブリオバトルとは、本好きがオススメ本を紹介しあい、
その中で一番読みたい本を選ぶイベントです。

詳しくは、下の動画をみてね☆


これまで、大阪府立大学(現:大阪公立大学)のライブラリーカフェ(ビブリオバトル)には何度か参加させていただきました。

「大好きな本を他人にわかりやすく勧めること」は、結構難しいです。
ただ、他の人が勧める本は、めっちゃ読みたくなる(笑)
ほんと、面白い感情が湧きます。

放大大阪センターのビブリオバトルに参加するのははじめてです。
ワクワクです!!

台風が来ているようです。それで今日のレッスンはすべてお休みになりました。
ところが、今のところ(16時現在)風も雨もなく、ちょこっと晴れてたりすます。
ほんまに来るんかいな?と、ちょっと思っています。油断大敵ですが☆
そういうわけで、今日は梨狩りと研究ノートのことを書きます

梨いっぱい食べました!


娘家族と梨狩りにいってきました!
実がいっぱいできていて、どれにしようか迷います。

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孫と食べる梨は格別です☆おいしすぎ!

ところが、途中でおなかが痛くなりました。
梨を食べすぎると、お腹が痛くなることがあるとか。
かな~り苦しみました・・涙

研究ノートが掲載されました


コロナ禍でも大人の生徒さんは増えています。
ところが「自粛期間にピアノでもやってみようかな」という、楽器をもたない入会者が目立つのです。これは、コロナ前にはあまりなかったことです。

そこで、このような考えの方に、ピアノを使わずにピアノの楽しさや達成感を学んでもらうためにはどうすればいいか・・ということが、この研究の目的です。

【研究ノートはこちら】
三上香子「成人を対象にしたピアノを用いない学習支援の一考察:―紙鍵盤の活用と継続学習を促す指導内容を中心に―」社会教育学研究56、2022年。
研究ノートはこちら( .pdf / 480.8KB )


それで、実はこの研究は、調査がすでに終わっています。11月ごろに結果をまた論文にして報告したいので、ぼちぼち書いています。へへへ。頑張ります

これまでの研究などはこちら⇒研究

放送大学教養学部教養学科には「生活と福祉」「心理と教育」「社会と産業」「人間と文化」「自然と環境」「情報」の6つのコースがあります。

で、すべてのコースを網羅するまで、何度も再入学できるのです。これが生涯学習の面白さなんですけど・・。そこで私はミスをおかしました(涙)

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自分の所属がわからない


私はすでに「人間と文化」「心理と教育」「社会と産業」を卒業して、今は「生活と福祉」にいます。だから2022年1学期は、「生活と福祉」の科目を履修しなきゃいけない。

なのになぜか「生活と福祉」の他にも「自然と環境」の科目をたくさん履修し、単位認定試験を受けていたのです。自分でも「なんか変だな?」と思ってた。でも気づかなかった。

もちろんこれは、悪いことではありません。でも、働きながらの勉強はしんどい。できれば余裕をもって勉強したい。ゆっくりとのんびりとね・・。

結果は、あまりいい成績じゃなかったけど、履修した科目はみな合格していました。また、「生活と福祉」は、卒業要件の単位に達していました。ヤッタ~!と思いました☆
その時は気づかなかったけど、「自然と環境」もあと1科目で卒業要件になるところでした。

卒業できない


ところが、放送大学には既定の「在籍期間」があり、単位が取れていても2年は在籍しなきゃいけない。卒業は再来年の3月になりました。
これは、例えば他の大学が、3回生で単位をすべてとっても4年いなきゃいけないのと同じです。

あちゃ~。1年以上も暇すぎる。どうしよ。。

事務に連絡したところ、「まぁ、再来年まで何も履修しないというのもアレなので、適当に1つか2つ履修されたらどうですか?そういう人はたくさんいますよ」とのことでした。

単位が認められない


そこで「じゃあ、再来年に卒業したとして、その後「自然と環境」に再入学した場合、今回取った「自然と環境」の単位は使えますか?」と聞いたところ「再入学の際は16単位(8科目)の履修が必要なので、それには認められません」とのことでした。

あちゃ~!もう無理ぽ。とった単位が無駄になっただけじゃなく、自然と環境は難しすぎる。。物理や重回帰分析など、私にはできない。

まとめ


なんか、何事もうまくいかなくなりました。よよよ・・

大阪公立大学公開講座「動物病理学のすゝめ」(全7回)が終わりました。
動物病理学の受講は、今回で2度目です。
相変わらず難しかった・・(笑)

動物病理学

難しいですが、今回は何となくわかりました。
さすが2度め。
サイトカインやマクロファージなどの医学用語も、ちょっとは理解できたかな?
改めて、「勉強は予習より復習が大事」と認識しました。へへへ・・。

放送大学教養学部、2022年度前期単位認定試験が終わりました。
今年から自宅受験になったので、暑いなか大学に行く必要がなくなりました。
でも、試験開始前のあの緊張感を味わうことができなくなったのは、
かなり残念です。。

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受験科目は、次の7科目です。
■生活と福祉コース
・今日のメンタルヘルス
・死生学のフィールド
・認知症と生きる
■自然と環境コース
・初歩からの生物学
・動物の科学
・植物の科学
■情報コース
・情報・メディアと法

生活と福祉コースの3科目に合格したら、晴れて4度目の放送大学卒業になります。
結果がでるのが楽しみ~♪
もちろん再入学して、また勉強を続けます。

「試験が終わったら作ろう」と思ってた「蟹ラーメン」を作りました。
生徒さんのお土産です。
画像は、塩と蟹スープ。あとは味噌が残っています。

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来週から、2022年度前期放送大学単位認定試験がはじまります。



これまで私は、2005年に「人間の探究コース」、
2017年に「心理と教育コース」、2021年に「社会と産業コース」を卒業し、
現在は「生活と福祉コース」に在籍しています。
今回6単位(3科目)を習得できると、晴れて再々再々卒業になります(笑)

現在、卒業予定科目を含め7科目を履修中なのですが、はっきりいってかなりしんどい。
放大に入学したのは30代だったので、
記憶力も忍耐力も当時と比べると情けないほど落ちています。
でも、ウダウダ言ってる時間がもったいない。

毎日仕事と夕飯を終えると、時間を作って、勉強しています。
もちろん、ピアノの練習も。
8月末のチャリティコンサートに参加させてもらうので
がんばらなくっちゃ☆

皆さん、応援よろしくお願いします!(^^)!

メルカリショップ

関西教職教育研究第11号に、実践報告が掲載されました

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(要旨)
この実践報告は、過去に(公財)音楽文化創造の「実践報告」「活動ノート」「事例報告」をまとめなおし、大阪狭山市の支援制度からみた論考です。

その結果、大阪狭山市は猫愛護団体への直接的な支援が不十分であることがあきらかになりました。また、すでに社会問題化している猫問題を、市民の自発的な活動に一任している行政のありかたは、早急に再考されるべきであると思いました。


■実践報告はこちら
大阪狭山市の支援制度からみた市民の音楽活動と動物愛護活動:大人のピアノ研究会のイベントを中心に( .pdf / 1MB )

この続きは、社会教育学研究56に書く予定でしたが、放送大学の単位認定試験と締め切りが微妙に重なり、難しい状況です。
研究ノートだけでも出せるといいのですが・・ちょっと無理かも。

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抜けるような青空ですがうだるような暑気のなか、
大阪教育大学柏原キャンバスにいってきました。
理由は、生涯教育学の1日外部講師を依頼されたからです。
それにしても暑い・・。

タイトルは「私の学びとつながり」です。
内容は、放送大学や大阪教育大学夜間大学院での学びや人との関りです。

約20名の学部生のまえで、パワポを使いながら話をしました。
めっちゃ緊張した~☆

帰りは、指導教員が飲みに連れて行ってくれました。
3軒もはしごして、楽しかった~☆
写真はやきそば。

やきそば

放送大学大阪センター長西田正吾先生から、「3月末で任期満了のため退任します。お会いできるようであれば、感謝の意味も込めて私の著書にサインしてお渡ししたいと思っています。ご連絡お待ちしています」と、メールをいただいた。

西田先生に感謝していただくようなことは何もしていません。でも、純粋に嬉しかった。

そこで昨日、大教大大学院のときの指導教員で、現放送大学の客員教授の堀先生とともに、大阪センターの所長室に行きました。

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西田先生は、著書「ヒューマンコンピューターインタラクション」と、冊子「放送大学とともに歩んで:7年間の思い出」と学会誌「放送大学と電気学会:社会と産業についての学び」をくださいました。

「放送大学とともに歩んで:7年間の思い出」


帰りの電車の中で、「放送大学とともに歩んで:7年間の思い出」を読みました。

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冒頭は、西田先生の退任の挨拶が書かれていた。そこには「学ぶことを生きがいとしておられる素晴らしい学生」とし、8名の放大生が紹介されていました。なんと、その中に私がいた☆

私は2016年に、亡くなる日まで勉強をつづけた放大の友人について懸賞論文に投稿して2席を受賞しました。そして、その時に頂いた賞金の一部を大阪センターに寄付しました。大学に戻りたかった彼の代わりに、オブジェでも飾ってほしかったのです。

それを聞いて、友人が大好きだった歴代のセンター長が絵をかいてくださいました(絵の後ろには、彼の写真と名前が入っています)西田先生は寄付金で、絵を紹介するプレートを作ってくれました。それらは、私のエッセイが掲載された本とともに、今も大阪学習センターの視聴覚室にあります。

そのことは、「放送大学とともに歩んで:7年間の思い出」にも写真が載っていました

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西田先生は趣味で蝶の研究をされています。冊子には、蝶の写真もいっぱい載っていました。

また、昨日は、「退官のときに(大学に)寄贈します」というたくさんの蝶のはく製を見せてくださいました。日本の珍しい蝶や海外の蝶もいました。蝶のお話をするときの西田先生は子どものようで、とてもかわいかったです☆

著書と学会誌


著書と学会誌は、私の苦手な理系の内容なので、まだ拝読していません。「ヒューマンコンピューターインタラクション」は、タイトルの意味さえわかりません(涙)

そこで検索したところ、「人とコンピュータの関わり合いや相互作用。 人の心理的身体的特性、コンピュータ技術、社会環境などの関係を複合的に扱い、人がコンピュータをよりよく利用するためにはどのようなデザインが望ましいかを研究する分野」とでました。

社会的な内容だったら、少しはわかるかも。ぼちぼち読みます。

3月は温かいけど、お別れがある寂しい季節ですね・・。

論文冊子ができあがったので、久しぶりに母校の大阪教育大学天王寺キャンバスにいってきました。桜はまだ咲いていませんでしたが、風が温かく、校門を入ると懐かしい春のにおいがしました。

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中野陽子・三上香子「コロナ禍におけるカルチャーセンターの音楽講座の動向:―コロナ後の音楽講座の将来的役割像を求めて―」『社会教育学研究』第55号、2022年。
論文はこちら

今回の論文は、昨年書いた、「コロナ禍におけるカルチャーセンターの音楽講座の動向:声楽講座とピアノ講座を中心に」の続編です。

前稿は私がファーストオーサーでしたが、本稿は、中野陽子先生がファーストです。
中野先生のブログ

これらの論文は、コロナ禍での大阪市内のカルチャーセンターで開講されている声楽講座とピアノ講座の受講者の数や発言を比較研究したもので、前稿はコロナ初期の2020年1月から2021年5月までの期間(第1次緊急事態宣言、第2次緊急事態宣言)で、本稿は、2021年6月から12月までの期間(第3次緊急事態宣言)を対象としています。

結果的には、声楽教室とピアノ教室は、受講者数においても受講者の学習意識においても相反することがわかりました。自分で言うのも何ですが、かなり面白い論文です。

それにしても、このように論文を書く場を与えてくださっている山田正行先生には、ほんとうに感謝しています。

昨日は、オーラルヒストリーについてもお話を伺いました。「文献には口述も含まれる」という論語を引用しながら、先達や偉人の発言の重要性を話されました。

私個人としては、「〇〇さんから聞きました」「△△さんが言っていました」という内容は、論文には不適切だと考えていました。そういう意味で、中野先生が書かれた部分には納得できない部分がありました。いつも「データで示してほしい」と思っていたのです。

それを知ってか、山田先生は、昨日、口述の大切さを話されました。ただ、正直に言うと、(それでは追従研究ができないではないか)と、今でも思っている部分もあります。

どちらにしても、私は幸せです。尊敬する恩師と、論文を書きながら切磋琢磨できる友人がいることは、何物にもかえられません。ありがとうございます☆

「聞き手」として収録に参加させてもらった、2022年度放送大学大学院開設科目『教育老年学』主任講師:堀薫夫(大阪教育大学名誉教授)の印刷教材(テキスト)ができあがりました。

本文が280ページ(索引を抜いて)もあり、3400円(税抜)もします。
放大のテキストは高い☆

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私は、全15章のうち次の6つの章の聞き手を担当させていただきました。
第7章 オールド・エイジ・スタイル論
第8章 高齢者大学と第三期の大学
第9章 高齢者学習支援の指導者論
第12章 地域における高齢者学習
第13章 教育老年学と地域福祉
第14章 高齢者学習の実践の展開


収録の様子は、過去のブログをご覧ください
放送大学の収録に参加しました

今思い出しても、冷や汗が出ます。ほんとうに緊張しました。

14章には、私が添削した文章が掲載されています。
内容は、シニアのピアノ教室についてインタビューを受けて、それを堀先生がまとめられたものです。

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『教育老年学』(4)シニア向けのピアノ教室 p.258。

堀先生からこの部分の原稿が送られてきたとき、「あ、これはダメです。こことここを直してください」と言いました。指導教員の書いた文章を添削するのは、超気持ちいいぜ☆

ここには、昨年開講した「超初心者のためのピアノ講座」のことも掲載されています。

なお、テキストには「シニア向け」と書いてありますが、
カルチャーセンターでは年齢にとくに制限はないので、
興味がある方はぜひ、ご参加ください。お申し込みをお待ちしています

「超初心者のためのピアノ講座(全3回)」
1月開講:第4日曜日・・あべの近鉄文化サロン、森ノ宮カルチャー、JEUGIAなんばパークス

「超初心者のためのピアノ講座(全4回)」
2月開講:第1・3木曜日・・JEUGIA堺タカシマヤ
(開講時間・受講料などは各センターにお問い合わせください)


メルカリショップ

また放送大学ネタですみません(汗)昨夜、放送大学大阪センター設立30周年記念誌が送られてきました。

記念誌
下の画像は、私の寄稿文です。
学習センターから依頼され、20年以上昔のことを思い出しながら書きました。
タイトルは「旧西館からみた芸術的な風景」です。

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学生の寄稿文は、名誉学生(全カリキュラムをクリアした学生)3名と大学院修了生3名と全科履修生1名(私です)の7名でした。

一般的に学生の寄稿文は、自分の学習について書くことが多いと思います。実際に他の学生は、自分の学びや研究について書かれていました。

でも、私は学習のことはちっとも書いてません(笑)
その代わりに屋上からの風景を書きました。
大阪学習センターが移転する前の校舎で、いまはなき園芸サークルが屋上いっぱいに育てた草花と空の景色です。ほんとうに綺麗で圧巻でした。

また、記念品も同封されていました。
それがこれ!

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めっちゃ高そうな、パイロットの油性ボールペンです。ケースもついてる!
「放送大学大阪センター」のロゴもついています。
超嬉しいです!お金持ちになった気分~♡

大阪センターは、学生全員にこれを送ったのでしょうか?
なんと太っ腹☆
そういうわけで、今週は放送大学ネタばかりでした。音楽じゃなくてすみません。

来年度開設科目の放送大学大学院の聞き手の収録が終わり、昨夜放送大学本部(千葉県)から帰ってきました。いやぁ・・めっちゃ緊張した。今日はそのことを書きます。

放送大学とは


放送大学とは、BSやネットで学習できる日本最大の正規の通信生大学です。学生は事前に収録された授業を見聞きして授業を受けます。詳しくは下のリンクをご覧ください。

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公式ホームページより

放送大学
動画はこちら「放送大学youtubeチャンネル」

私は1998年秋に編入学し、その後大阪教育大学大学院と併学しながら卒入学を繰り返し、現在も「生活と福祉コース」の全科履修生として在籍しています。なんと、23年間も大学生をしているのです(笑)

今回は、来年度開設科目の主任講師が大学院のときの指導教員だったことから、15コマのうち6コマの聞き手役をさせてもらうことになりました。なお、私が担当させていただいたのはラジオ科目です。

千葉入り


放大は千葉県幕張にあります。大阪からは朝9時すぎに登校できないので、前日の昼間に千葉に入りました。画像は、放大本部の最寄り駅「海浜幕張」と駅前のホテルです。

海浜幕張ホテル

この日は指導教員と軽く打ち合わせをしたあと、四街道に住む友人が会いに来てくれました。彼は20年来のつきあいで80歳を超えていますがとても元気です。「あと1回ぐらいカコさん(私のこと)に逢えるかな」と言われると涙がでそうになりました。

収録1日目①午前


収録は、午前中に1コマ、午後2コマ行われました。
「紙をめくる音が入らないようにすること」「印刷教材のことを教科書と言わないこと」など、細かい話があり、緊張はクライマックスへ。

録音室

午前の担当講師は、学会で2度ほどお逢いしたことがある、佐賀大のO先生です。O先生からは授業の流れを詳しく書いた「講義メモ」をもらいました。私の発言箇所は少ししかなかったので、ホッとしました。

ところが「全科履修生の三上です」というだけなのに、緊張して声が出ません。少ししかない質問も、噛んだり止まったりしてうまく言えません。

スタッフが「落ち着いて」「大丈夫です」と言ってくださいましたが、それでも物凄く緊張しました。何とか午前中の収録を終えました。

収録後にO先生から「僕が欲しかった返答をもらいました!ありがとう!」とお礼を言っていただいたので、とても嬉しかったです☆

収録1日目②午後


午後からは、大教大院の指導教員H先生の聞き手役をしました。ところがH先生から渡された原稿はだいたいの流れしかわからないものでした。

「知らないことは知らないと言えばいい」というのはありがたかったですが、「返答に困って黙るのはよくない」言われ、ドキドキしました。

収録には、明日の午前中に収録を予定している鹿児島大学のK先生が来られました。K先生は編集室で収録を聞いてらっしゃいます。

(がんばろう!)と思いましたが、うまくいかない。ある質問では考えてもいないことを口走ってしまい、その部分は全部カットされることもありました。それでも何とか収録1日目は終わりました。

夜は先生方とご飯をたべ、前日とは別の友人と会いました。彼は目が不自由なのですが、船橋から電車を乗り継いて海浜幕張まで来てくれました。相変わらず「日本は乗っ取られる」とか「コロナはデマだ」とか言っていましたが、てきとうに聞きながら遊びました。

収録2日目①午前


2日目は、昨日とは違う録音室でした。

棟の入り口 2度め入り口
迷路のようになっていて、入室カードがいるややこしい部屋でした。

午前中は鹿児島大のK先生です。先生からはとても丁寧な進行表をいただきました。私の発言についてもヒントや長さを書いてくださっていたので、とても分かりやすかったです。「フリーで」と書いてあるところは、自分が考えたことを短くわかりやすく話すようにしました。

あとで「三上さんがいてくれたおかげで助かりました」とK先生からお言葉をいただきました。お世辞でも嬉しいです☆

収録2日目②午後


午後からの2コマは、また指導教員H先生の聞き手役です。1コマ目の内容は(聞いたことがあるな)という程度でしたが、2コマ目は自分の仕事に関連することなので頑張って答えました。

なお、来年度開講予定の科目なので、今は詳しく書けませんが、私はこの科目の印刷教材に少し載っています。

おわりに


新幹線の時間があったので、収録が終わってすぐに放大を後にしました。帰りの新幹線の中でH先生に「この度は貴重な体験をありがとうございました!一生の思い出になりました!」とお礼のメールをしました。H先生は、まだあと何日か収録があるそうです。

収録は、ほんとうに緊張しました。でもとても楽しかったです。
数日前は、不安で辞めたくなりました。眠れない日も続きました。
結局本番では失敗もしました。
それでも、今は、すがすがしい気分です!!

来年度開講科目なので、今は科目名の公開を控えていますが、公開されたら私が話している箇所をお伝えします☆ぜひ、聴いてくださいね~(=^・^=)

放送大学大阪学習センター開設30周年記念式典は、動画で行われました。
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日時: 令和3年10月30日(土)14時~16時30分(予定)

次第: 記念式典
    放送大学大阪学習センター所長開会挨拶
    放送大学学長挨拶(事前収録)
    大阪大学総長祝辞(事前収録)
    大阪教育大学学長祝辞(事前収録)

    記念講演会1(事前収録)
    演題 「学び―〝悲しみ〟を越える武器」      
    講師  鷲田 清一氏
       (大阪大学元総長、京都市立芸術大学前学長)

    記念講演会2(事前収録)
    演題 「放送大学の新たなビジョン~現実を見つめ理想をめざす~」
    講師  岩永 雅也氏 (放送大学学長)

    閉会

今日は、記念講演会について興味深い部分を抜粋します。
鷲田先生のお話しは、学校教育との違いや他の国との違いをもとに、日本のおとなの学びについて講演されました。
これは、おとなのピアノにも共通する箇所が多々あると思いました。

また、岩田先生のお話しは、放送大学の現状と来年度の放送大学の変革について発表されました。それについても書きます。

記念講演会1


演題「学び―〝悲しみ〟を越える武器」      
講師  鷲田清一氏(大阪大学元総長、京都市立芸術大学前学長)

鷲田先生は哲学者ですが、一般人にもわかりやすい内容の著書を数多く刊行されています。

・年を取ってからの習い事は「こだわりをなくす」「力を抜く」という方向の指導をされる。これは、知識を入れる子どもの教育とは違う。
・放送大学の学びは、学校教育よりも学びの原点に近い。
・放送大学の学びも同様であり、学校教育の競争原理から離れている。
・放送大学では「何のために学ぶか」という質問は愚問である。なぜなら学びは「知らないことを学ぶこと」なのだから、学ぶ前に意味が分かるはずがない。
・学びたいこと、学ぶ方法は自由だ
・学校教育では先生が学生に質問するが、知っている者が知らない者に尋ねるのはおかしい。
・誰でも答えが同じである算術は、暮らしに溶け込んでいない
・創意工夫ができることが「学び」であるが、日本の学校教育には、創意工夫がない。

記念講演2


演題「放送大学の新たなビジョン~現実を見つめ理想をめざす~」
講師:岩永雅也氏 (放送大学学長)


・学生は60代以降が多いが、昨年から20代など若い層が増えている。
・入学時の学歴は1985年では高卒が多かったが、2019年では大卒・院卒が大半である(再入学だけではない)
・コロナで「単位認定試験のあり方」「面接授業」の方法が変わった
(単位認定試験は不正防止と時間制限ができない難点がある。面接授業はデジタルでバイトの問題)
・学生は全世代の4分の3が、世代を問わずインターネットで学習している
→高齢者はネットに弱いとは言えない

【今後の放送大学】
①オンライン授業の拡大、面接授業の厳選とZoom授業の展開
②2023年度よりIBT(Internet base test)の導入(2022年度は過渡期的に自宅受験)
③学習センターの再整理
放送大学は生まれかわる

まとめ


鷲田先生のお話しはとても面白く、放送大学の学生であり生涯学習指導員の私にとってはエールを送られている気持ちになった。

それに対して、これまでの放送大学学習センターのありかたを根底から見直す改革案は、なぜか寂しい気がした。

学習センターが、学生の交流の場としての機能を失うのではないかという点と、単位認定試験の緊張感を味わうことができなくなることの2つだ。
私は試験が好きだ。あの緊張感、ドキドキ感をもう味わうことができないと思うと、寂しくてしようがない。

来年度開講予定の放送大学大学院科目で、
聞き手として6コマを担当させてもらうことになりました。

放送授業の収録のため、近々放大本部にいきます。
めっちゃ楽しみです!

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放送大学本部(千葉)

でも、先ほど送られてきた印刷教材の目次をみてヘコみました。
聞いたこともない理論や原理の名前が並んでいます。

放送大学の科目は、学部でもかなり専門的です。
なのに大学院となると、ハンパない。

どうしよう・・。
私にできるだろうか・・いま、かなり不安です。。

まちライブラリー@大阪府立大学アカデミックカフェに参加してきました。

「まちライブラリー」は、本を通して人と出会う場所です。

公開講座の受講者は、タイトルにちなんだ本を持ち寄ります。


今回の講座タイトルは「最先端技術で常時健康管理!?」でした。

そこで私は、放送大学大学院の「健康科学」のテキストをもって参加しました。


アカデミックカフェ


ところが、パワポは英語だし「CMOS回路」や「CUTインク」など

専門用語が飛び交う、難解な講義でした。

半分以上わからない・・笑


ただ、武井教授の研究は、これからの日本に必要な医学的研究だということはわかりました。

高感度センサパッチああれば、自分で楽に健康管理ができます☆


帰り道のなんばパークス。誰もいない寂しいエスカレーターです。


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昨日、社会教育学研究第53号ができあがりました。

ここには、声楽家の中野陽子先生との共著と私が書いた書評が掲載されています。


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昨日、中野先生と一緒に、編集者の山田正行先生(大阪教育大学名誉教授 高野山大学特任教授)とお茶しました。あべのハルカス7階にある「UCCカフェプラザ」です☆

ワッフル、激うま!!


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論文

タイトル

コロナ禍におけるカルチャーセンターの音楽講座の動向:声楽講座とピアノ講座の比較を中心に


背景

調査期間は2019年1月から2021年6月20までの約1年半です。

その間大阪では、3度の緊急事態宣言と2度のカルチャーセンターの休業期間がありました。


そこで私は、コロナ禍におけるカルチャー全体の講座数、受講者数の増減と音楽講座の動向をもとに今後の音楽講座のあり方を検討しようと思いました。


それを、カルチャー講師の大先輩である学姉中野先生に話したところ、快く引き受けてくださいました。また、中野先生のおかげで、カルチャーセンター担当者へのインタビューも無事終了しました。


結論

・コロナ禍でカルチャーは、多くの受講者を失い、閉講された講座も続出した。

・発声を伴う声楽講座の受講数は激減したが、残るべき人が残った印象がある。ただ、発声と健康を実感している受講者が復活する可能性が大きい

・他方ピアノ講座は、コロナ禍にも受講者が増大している。かれらの多くは自粛でヒマをもてあました新入会者であり、これまでのように「弾きたい曲がある」「ピアノを習ってみたかった」というような前向きな姿勢ではない。


考察

コロナ終息は、まだ先のことになるようである。音楽講師はリモートレッスンを取り入れるだけではない。とくにピアノ講座は、今後退会が予想される受講者への対応について早期の対応が必要である。おとなの生徒が増えたと喜んでいるピアノの先生は要注意です!


■論文はこちら

コロナ禍におけるカルチャーセンターの音楽講座の動向( .pdf / 662.1KB )


書評

書評は、山田先生の著書、『慰安婦と兵士:煙の中に忍ぶ恋』について書いたものです。


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(過去のブログ記事)

『慰安婦と兵士:煙の中に忍ぶ恋』


私は、女をないがしろにする男は大嫌いです。

ただ、この本を読んで、慰安婦に対する考えが変わりました。


よろしければ書評を読んでください。

また、感想などいただければ幸甚です☆


書評『慰安婦と兵士』( .pdf / 150.9KB )







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