質問の仕方で学習効果があがります

2016年08月28日
昨日、塾の夏期講習が終わりました!でも中学受験はこれからが本番。頑張らなくっちゃ!

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えっと・・うちの塾生の特徴は、「質問をいっぱいしてくること」です。休憩時間はもちろん、廊下ですれ違った時も質問をしてきます。

質問の仕方もユニークです。「この問題を教えてください」とは絶対言いません。「このように考えたのですが、これで合っていますか?」「ここまではできたのですが、ここを教えてください」という風に聞いてきます。

実は、こういう質問方法だと、間違っているところが即座にわかるので、先生も教えやすい。質問が的確だと的を得た解答ができます。これ、鉄板☆

ピアノも同じじゃないかな・・と、ふと思いました。

「先生、教えてください」と丸投げされるより、「ここをこんな風に弾きたいけど、どうすればいいですか」とか、「こんな風に練習したけどどうですか?」と聞かれると、断然答えやすい。

何だか先生と話がうまくかみ合わないな・・と思われる生徒さんは、質問の方法を変えてみるのもいいかも知れません。ぐっと学習効果があがりますよ、きっと。

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「ピアノがなくても大丈夫」は本当だった

2016年06月24日
ピアノを弾かずに練習しても、ピアノを弾いて練習したときの60%は演奏向上がみられる・・昨年、こんな面白い論文が公開されていました。

論文はこちらです。リンクをクリックすると読めます。
戸川晃子「「ピアノを用いない練習」による演奏表現向上に関する研究」神戸常盤大学紀要8, pp.35-43, 2015年。
論文はここで読めます


ただ、調査対象者が短大生なので、高齢者にも研究結果が該当するか・・という問題があります。それと「ピアノを用いて練習しない」という条件が少々わかりにくい。

ピアノさえ使わなければ膝の上で指を動かしてもよかったのか、声に出して音階を歌ってもよかったのかなどです。

もし、指は動かしてはいけないし、階名を歌うことも禁止されているなかで60%の演奏向上率だとしたら、指を動かして階名を歌えば、もっと測定値が高くなったはず☆

それでも、この論文結果は面白い!「ピアノを習いたいけど楽器がないから・・」とおっしゃる大人の方に「ピアノがなくても大丈夫。頑張りましょう!」と言える証拠ができた!やったね!(^^)!

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メールでの退会について

2016年02月18日
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メールでの退会でショックを受けられているピアノの先生がいらっしゃいました。結構同じ考えの先生はいらっしゃるんじゃないかなぁ。
でも私は「別にいいじゃん」と思っています。まったく気にしません。

だいたい、顔を見たり声を聞いたりして「辞めます」って言いにくいですしね。基本的に言いにくいことは言わなくていいでしょう。連絡してくださっただけ「よし」と思っています。

もちろんこれは習い事のマナー違反だという考えもあると思います。でも、やめていく人はもう自分に関係ないんだから、怒るだけ時間のムダですね。

「お疲れ様でした」と綺麗に見送って、さっさと次の生徒募集をしたほうが自分のためだと思います。

ちなみに、子どもさんの場合は過去記事に書いてるので、子どもを指導している先生はぜひ参考にしてください。(退会の時に言うといい言葉

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いまさらですが「ピアノ上達法」です

2015年11月04日
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よく、「1週間でピアノが弾ける」とか「楽にピアノが弾けるようになる」とかいう広告を見ます。他人の商売にチャチャ入れるわけじゃありませんが、それが本当だったら子どもの時から練習なんかしなくてもいいでしょう。音大も必要ない。

そもそも簡単にできることというのは、言い換えれば結局誰でもできることです。大人になってからやるとすぐに飽きちゃいます。ピアノはすぐにできないから面白い。それを勘違いしちゃだめっすよ✩

ただいくら練習してもうまくいかないことはあります。そこで、私なりのピアノ上達法を書きます✩

仲間を作らない


基本的にピアノの練習は孤独な作業です。一人の方が成果があがる。
仲間は、いいときだけじゃありません。辛い時に足の引っ張り合いになる。その証拠に、著名なピアニストは「師匠のおかげだ」と言いますが、「仲間がいたから頑張れました」という人はいません。

人前で発表する


人前でピアノを弾くのは緊張します。普段間違わないところを間違ったりする。何度も「うわ・・」という場面がきます。大事なのは、いかに素早く立ち直るかです。発表会は間違えずに弾くためにあるのではなく、失敗から素早く立ち直るための訓練の場です。
メンタルが弱いから発表会に出るのではなく、メンタルを鍛えるために発表会にでてください✩

人に教える


おかしな話ですが、物事を一番学んでいるのは生徒ではなく先生です。なぜなら、人に教える場合は物事の全体とポイントを知っていないとできないからです。

私は大学院で修論を書いて学会発表をしました。恥ずかしながら、自分の論文の内容がわかったのは学会発表の時です。「あ、私の研究はこれだったんだ」と思いました。マジっすよ(笑)こんな風に、インプットしたことはアウトプットすることでより多く学べます。

人に教える機会がない人は、ブログをおすすめします。そこに指導を受けた内容を記載していくのです。自分が学んだ内容を文字にするのは結構難しい。このプロセスが学習になります✩

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大人のピアノ教室の体験レッスンの特徴

2015年09月03日
9月になりました!カルチャーサロンでは、9月は秋から入会する方のための体験レッスン月になります。今日はよみうりで1名、体験レッスンをさせて頂きます✩

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【大人のピアノ体験レッスンの特徴】
子どものピアノ教室の体験レッスンでは、お子さんに実際にレッスンをして、自分の教室の説明を中心にしますが、大人のピアノ教室は違います。一度もピアノに触らないこともあります(笑)

大人のピアノ教室の体験レッスンは、「体験者の音楽像を知ること」に尽きます。具体的には、「どんな曲をどのように弾きたいか」「それはなぜか」この2点を中心に、体験者の今後のレッスン計画を『2人』で立てるのです。

この、『2人で』というのがミソ✩で、さらに重要なことは、学習計画の最終的な決定権は指導者ではなく学習者にあるということです。

大人の生徒さんは、「自分がこうしたい」というようにしか学習して頂けません。例えば私が、基礎課題が必要だと思って、「コルトーのSERIESをやりましょう」とか「ブラームス51の16aを練習してきてください」とか言っても、絶対やってもらえません。

そういう時は、楽譜を実際に見せて、「こういうのがありますが、いかがでしょうか」と必ず、尋ねる必要があります。それで、体験者が「じゃあやってみよっかな」とおっしゃったら、奏法について説明させて頂きます。その後、もう一度確認して、プランニングに入ります。

とまぁ、こんなことをやってるので、短い体験レッスンの時間内では、自分の教室のPRをする暇がない・・というのが、大人のピアノ教室の体験レッスンです。

ただ、正直に言うと、こんなのは体験レッスンじゃない。単なる「顔合わせ」ですね。(だからカルチャーはしょうがないとしても、自宅では体験レッスンは無料で充分っすよ♪)

入会してくださったとしても、大人の生徒さんは、それから3ヶ月ぐらい、ず~っと体験レッスンです。ひょっとしたらもっと長いかも知れない。もちろんレッスン料は頂きますが、その間じっと様子をみてらっしゃるように感じます。

それで、大人の生徒さんは、「この先生はダメだ」とか「合わないな」と思ったら、テキトーな理由をつけて辞めて行かれます。フェイドアウトもあります。

【私見】
私は、大人の生徒さんの場合、最低でも1年は「有料体験レッスン」だと思っています。緊張しますよ、マジで。だから、「先生、レッスンをはじめて1年経ちましたね」と言ってもらえると、本当に嬉しい✩その時にやっと、スタート地点に立てた気がします。

今日の体験者は、10月から来てくれるでしょうか。ドキドキです!頑張ってきます!!

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大人に聴音は無理じゃないぜ

2015年05月25日
絶対音感の弊害(古楽器のピッチが変に聴こえる・オケで弦楽器に合わせられないetc・・)はあちこちで言われていますが、耳コピでメロディを弾いたり簡易伴奏づけをするには、やっぱ聴音は必要っす。それに耳コピでピアノを弾きたい人は子どもより大人のほうが多いしね。

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でも、聴音の訓練は8歳までなので、20歳とかから聴音をやってもムリ。ましてや高齢者なんて話にならん・・というのが、ピアノの先生の間じゃ定説でしたし、そう思ってる生徒さんもいらっしゃると思います。

でも、「大人になってから聴音を習得することはムリじゃない」と言うことを、科学的に明らかにした論文がありました✩今年出たばっかりです(論文タイトルをクリックすると原著pdfがでます)

「周波非可聴音による脳賦活,若中年者と健常高齢者に対する PETとEEGによる検証」

題名をみたら読む気がなくなるけど(笑)、抄録だけでも読んでみてね
抄録:高周波領域非可聴音を含む音楽の刺激で若中年者と健常高齢者にハイパーソニック・エフェクトが発現するか,PET (Positron Emission Tomography)による脳イメージング,脳波(Electroencephalogram:EEG)計測を用いて検証した.対象は平均年齢36.8 歳SD±7.7 歳(27 歳~48 歳),男性3 名,女性5 名,合計8名の若中年者健常ボランティアと平均年齢 77.6 歳SD±4.1 歳(72 歳~88 歳),男性5 名,女性10 名,合計15 名の健常高齢者である.高周波領域非可聴音刺激は脳幹を刺激し,後頭葉のα波を増大させたことから,ハイパーソニック・エフェクトは若年者だけてなく高齢者においても発現することが分かった.
岡田裕之、他4名、日本レーザー医学会誌、2015年


脳の可視化システムが音楽の領域に使われるようになって、音楽について色んなことがわかってきましたね。少なくとも成人が聴音を諦める必要はなさそうです。

【ここをみてくださったみかんぴあのの生徒さんへ】
「○歳までに○○をやっとけばよかった」と言うのは、もうやめましょう。自分で限界を決めるのは自ら可能性を潰すことです。私は諦めませんので、どんどん何でももってきてください。一緒に挑戦したいと思っています。ど~ぞ、よろしこヽ(´▽`)/

ピアノを習ってみようかなと思われる大人の方へ①

2015年02月22日
よく、「楽譜が読めなくても大丈夫」というキャッチフレーズで生徒募集をしている教室があります。

でもピアノの先生は、楽譜には拍子・音名・音価だけじゃなくディナーミクやアーテュキレーションなど、その音楽を綺麗に弾くための大切なことが書いてあることを知っています。
また、書いてないけどこの曲はこう弾くという秘密(見えない理論)も楽譜にはこっそり書いてあることも知っています。

だから、「楽譜が読めなくても大丈夫」と書いてあるからそのピアノ教室に行ったのに、先生はレッスンのたびに「楽譜をみて弾いてください」とか、「ブラインドタッチの練習をしてみましょう」とか言うのです。

これは、先生が約束を破ったわけじゃなく、楽譜が宝物だと言うことを知ってるからです。「すぐに楽譜を読めなくても、ちょっとずつ読めるようになって欲しい」と思ってるからです。

ですが、初心者の大人の生徒さんは、楽譜を見ながらピアノを弾くことが苦手な方が多い。どうしても鍵盤を見てしまう。楽譜にいくら素晴らしいことが書いてあっても、見なきゃ意味がない。

これについては、コラッジオが「目のせいだ」と言っていますし、私も加齢がブラインドタッチを難しくしているのはほぼ間違いないと思う。

じゃあ、どうすればいいのか・・ということは、また今度書きます。もう眠たくなってきました。すみません・・(汗)

ヒントはポール・バルテスです。興味のある人はググって見てね♪
じゃ、おやすみんぐ。

生徒さんが辞めた時のとっておきの対処法

2014年07月15日
ピアノ教室をやってると、退会はつきものです。時には「ウワ━(。・ω・)ァァ━・゚・ショック!」という辞め方に遭遇することも。
「先生だけが頼りです!よろしくお願いします」と言っていた方が次の週から来なくなるとか、家の都合でレッスンを休みますと言ってた生徒さんがよそで習ってたとか。

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その度に私は、自分の不甲斐なさを思ったり、相手を恨んだり、「やめたい人はやめれば?」と開き直ったり、また、色んな理由をつけて自分を納得させようとしてきました。でも、何をどう考えても現状は変わりませんでした。

それで、どうせ色々考えるなら、相手の幸せを願うことにしたんです。脳はいいことを考えるといい方向に人生が向かうようにプラスのスイッチが入るようなのです。

そのことに気づいてから私は、「辞めた生徒さんがまずます活躍できることと、今いてくれてる生徒さんに感謝すること」にしました。そしたら、本当にいい出会いがあるし、楽しく仕事ができるようになったんです。本当ですよ✩

ここを見てくださった先生方も、もし「生徒さんが嫌な辞め方をされた」ということがあったら、「今まで来てくれてありがとう!頑張ってくださいね♪。私も今の生徒さんと楽しくレッスンしま~す」と、口にだしてみてください。後は脳がちゃんとしてくれますヽ(・∀・)ノ。

脳って案外コントロールできるんですよ。マジで✩

【追記】
昨日、ロリン・マゼール(指揮者)が逝去されました。クライバーはもういないし、アバドも死んでしまった・・おしゃれでかっこいい指揮者がどんどんいなくなる。。。

短時間で楽して力がつく練習法

2014年05月10日
先日のピアノが上手になる3つの方法の続編です。前回はスポーツ科学でしたが、今回はチェルニーを使った具体例です☆

その前に、チェルニーに関する私の考えを書かせて頂きます。あくまで私見ですので、音大卒のえらい先生方は怒らないでくださいね♪

私はチェルニー50番は要らないと思っています。理由は、曲が長いことと内容が面白くないから。だから、30番や40番チェルニーを終えた生徒さんには、クラーマ・ビューロー60の練習曲をやってもらっています。クラーマは、チェルニーに比べてはるかに音楽的ですよね☆

ただ、指定のテンポで弾くには至難の業です。私も一度もできたことがありません。はっきり言って、練習曲にしては結構レベルが高いと思う。

そこで昨日、田中紘二先生(大阪教育大名誉教授)から、「チェルニー8小節の練習曲を使った移調練習法」を教えてもらいました。恥ずかしながら、私はチェルニー8小節の練習曲の存在を知りませんでした。



田中先生は、このチェルニー8小節の練習曲を分析し、中でも練習効果の高い22曲を抜粋し、それを全調で弾いた場合の難易度を調別にA~Dに分けた一覧表を作成されています。で、それを私にくださいました。冒頭には「練習方法」が書いてあります。

【練習方法】
1.原調で完全に暗譜できるまでさらう
2.楽譜をみないでAランクの調から耳を頼りにゆっくり弾く
3.自信をもって弾けてから、少しづつテンポを速くしていく

先生は、「芸音の副科で、これを指導してましたよ」と言いながら、実際に何度も弾いてくださいました。

(芸音の副科って、レベル高いやん)と思いましたが、表をみると私にもできそうな番号の曲があります。とにかく、社会人や集中力のない私のようなおばさんには、短時間で楽して力がつく練習法はありがたいったらありゃしない☆

早速チェルニー8小節の練習曲を買いました。3番をEdurとFdurで弾くのが一番簡単なようです。頑張りますだおかだ。

ピアノが上手になる3つの練習法

2014年05月05日
5年ぐらい前に前のブログに書いた「効果的なピアノ上達法」の記事をまとめます。

元ネタは、東大大学院の大築立志名誉教授(スポーツ科学)の著書です。大築先生は、スポーツの練習や上達の特性として、下の例を挙げています。科学的なデータの裏付けももちろんあります。

私は「ピアノもアスリート的な部分があるじゃん。これをピアノの練習にあてはめたら使えるんじゃないかいな?」?と考えています☆

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3種をランダムに練習する
やりはじめにたくさん反復すること。同じ課題のみを繰り返し行う条件よりも、3種をバラバラの順序で行わせるようなランダム練習の方が効果がよい(Lee&Maglill 1983

同じ順番じゃだめというところが味噌ラーメン。例えば、バッハの平均律をうまく弾きたいと思ったら、平均律ばっかりするんじゃなくて、ブラームス51練習曲とクラーマ・ビューローのセットを組んで、毎回それをバラバラの順番で練習すればいい。ということになるんじゃないかなぁ。

レミニッセンスを利用する
レミニッセンスとは、心理学的には記憶した事柄がある程度時間を経るとかえって明確に想起されることをさすらしい。スポーツ科学的には、練習を休んで再びはじめると、休んでたにも関わらず以前より上手になっていうことを言います。

ピアノ学習者なら全員が経験あるはず。(いっぱい練習しても上手にならないな・・)と思って、嫌気がさした時は、焦らず思い切って休んだ方が効果があるかもです☆

超回復を利用する
運動をすると、次の日に筋肉痛が起こることがあります。それが収まったら、筋肉は以前より強くなってる。これを「超回復」と言います。

ピアノでも肩がこったり腕が痛くなったりすることがあります。(もちろん程度の違いはあります。医者に行くほど痛いのはダメ)そういう時は、「あ、筋肉が頑張ってるな」と思ってあげてください。次の日はもっと指が強くなっていい音が出る可能性があるので、傷みや疲れを感じることは、悪いことじゃないかもです☆

スポーツ科学の人がこの記事を読んだら、「はぁ?」と思うかも知れませんが、結構使えると思われませんか?