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セミリオンを知っていますか?
2016年11月08日
「琴」と「筝」の違い
「筝」の物語
妖怪「琴古主」(ことふるぬし
今度の日曜日、声楽家の中野陽子先生のお誘いで、大阪府ガールスカウト連盟のイベントに出演させていただくことになりました。そこで私は、「セミリオン」を弾きます。
セミリオンとは、小さな筝のことです。十三弦(一般的な筝)と比べると、こんなに大きさが違います。でも、十三弦に劣らず、とてもいい音色がします。
「琴」と「筝」の違い
気づいてくださった方もいらっしゃると思いますが、私は上の文章で、一度も「お琴(おこと)」と書いていません。でも、一般的に上の画像の楽器は「お琴」と言われます。で、お琴という表現は、間違っているわけじゃないんです。
ただし、「お琴」は俗語です。上の写真の楽器は正しくは「筝(こと)」と言います。竹かんむりに争うという字を書きます。なぜ争うという字が入っているかと言うと、次のような物語があります。
「筝」の物語
筝は中国伝来の楽器です。昔の筝は25弦ありました。音楽が好きな姉妹がいつも筝の取り合いをして喧嘩をしていました。見かねた父親が怒って、筝を真っ二つにしてしまった。それで筝は十三弦と十七弦にわかれて今に残る・・といわれています。
ただ日本では、十七弦は現代邦楽の父、宮城道雄が考案したという説があり、本当のところはわかっていません。どっちにしても、十三弦・十七弦は「筝」が正しい漢字です。
妖怪「琴古主」(ことふるぬし
琴の付喪神。練習しないでいる楽器に憑く。鳥山石燕のこの絵には、絵は筝ですが、妖怪名には「琴」の字が使われています。つまり「琴」は板に弦が貼られている楽器の総称なのです。
したがって、「琴古主」は弦板楽器全般の妖怪(付喪神)を表わしています。練習しないと、ピアノも妖怪になります。ピアノは洋琴だから・・きゃ~~☆
#鳥山石燕
#日本
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#現代邦楽
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