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レクイエムってなんだ?

昨日は、最近有名になってきたジョン・ラターのレクイエムを聴いてきました。(以下は、動画を再生しながら読んでもらえると嬉しいかも☆)


1:06からはじまります


レクイエムって何?


死者の鎮魂歌で、キリスト教カソリックのミサ曲の1種です。ミサ曲とは礼拝で歌う曲のことを言います。よく、讃美歌と間違われますが、讃美歌は1曲なのに対してミサ曲は数曲が連なって歌われます。

死んだ身内を想いながら歌う曲なので、明るくはありませんし、怒りや悲しみが溢れています。ただ、最後はキリスト教らしく、神をたたえて終わります。

レクイエムの構成と歌詞


なんか他にも色々入る時もありますが、だいたいこれで、この順です。

キリエ:憐れみの賛歌
グローリア:栄光の賛歌
クレド:信仰宣言
サンクトゥス/ベネディクトゥス:感謝の賛歌
アニュス・デイ:平和の賛歌


左側の言葉は聞きなれませんが、ラテン語です。で、歌の中で「キ~リ~エ~」とか「サ~ンクスト~ス」とか言うので、今どこを歌ってるかわかりやすい。

16Cのトレント公会議でカソリックは「歌詞を代えちゃだめっすよ」と決めちゃったので、歌詞はモーツァルトもラターもみな一緒です。曲だけ考えればいいので、ある意味楽じゃねえか?とも思う。

ボーイソプラノがいたり、SATBが全部いたり、ソリストがいなかったり色々です。楽器もオケだったりPogだけだったりします。

ただ、必ずいてるのは合唱団です。混声合唱が一番多い。男も女もみんなでキリスト教を盛り上げようという感じです。

バッハとミサ曲


ちょっと話がずれますが、バッハはキリスト教徒ですがルター派のプロテスタントです。だからカソリックのレクイエムは作曲していません。でも、ロ短調ミサ曲があります(通称ミサロ)。これは、バッハが死ぬ前年に完成したと言われていて、バッハ最高峰の曲と言われています。

はぁ?何でプロテスタントのバッハがカソリックのミサ曲を?・・と思いますが、これに対してバッハ研究の大御所、礒山雅先生は、
「バッハは、分裂したカソリックとプロテスタントを、再び合体させようとしたのではないか」とおっしゃっています。

バッハは、自分ができる最大のこととして、音楽で調和を図ろうとした・・磯山先生の説の真偽はわかりませんが、何だかとても凄い話です。やっぱ、バッハはすげ~わ☆



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