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論文が掲載されました

前稿(1)の続き、「初見演奏能力からみたシニアへの効果的なピアノ指導(2)」の論文が掲載されましたので、ご報告させていただきます。

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初見演奏能力からみたシニアへの効果的なピアノ指導(2)( .pdf / 507.9KB )

前稿(1)の内容



前稿(1)では、60歳以上のシニア34名に初見演奏をしてもらい、その結果を「年齢別」「成人までの学習経験別」「成人後の学習年数」に分類して考察しました。

調査の結果
1.ピアノ演奏には、年齢差がみられなかった
2.ピアノ学習経験の有無は、ミスの程度に大きく影響した
3.ピアノ初心者は、半年から2年の間に、学習者は演奏へのモチベーションが下がる。その後レッスンを続けると、モチベーションが保たれる。

本稿の内容


前稿(1)の初見結果から熟達者9名と初心者13名を抽出し、それぞれに初見演奏をしてもらい、その結果からシニアが意欲的に演奏できるレベルと小節数の上限を推察しました。

調査の結果
1.熟達者は内容に関わらず16小節の初見には疲れること
2.初心者はリズムと読譜ができるなら8小節の初見が可能であること


まとめ


以上のことから、シニアのピアノ指導には
1.年齢よりも経験に着目してレッスンすること
2.レッスンをはじめて半年から2年までの間にモチベーションが下がる(この時期の指導者の対応が大切)
3.シニアに初見でピアノを弾いてもらうには、よく弾ける人には部分練習を、初心者には、演奏前にリズムと読譜を優先すること

指導者の皆様、ぜひレッスンの参考にしてください。

これで、シニアに対する初見演奏の調査研究は終わります。お疲れ様~☆


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