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全く異なる解釈をもつ2冊のベートーベンの本
2014年05月28日
ここに、ベートーベンの生涯について書かれた2冊の本があります。「
偉大なる普通人―ほんとうのベートーヴェン
」と、
苦悩の英雄ベートーヴェンの生涯 (角川文庫)
です。ロマン・ロランは私の本で、偉大なる普通人は、教育大の田中紘二名誉教授からお借りしたものです。
まず、これらの本の著者と時代についてですが、「偉大なる普通人」の著者は、一昨年お亡くなりになった故滝本裕造教授(京都市立芸術大学 音楽教育学)で、2002年に初版が出ています。「苦悩の英雄」の著者は、フランスの音楽史学者ロマン・ロランが1801年に出版し、それを1962年に新庄嘉章名誉教授(早稲田大学 フランス文学)が訳したものです。
書かれた時代だけをみると実に、200年の時間差があります☆
まぁ、それぐらい差があれば、言いたいことも変わるだろうと思われますが、ロマン・ロランの訳書があまりに有名であったため、今でもベートーベンは苦悩の人だと思い込んでいる日本人が大勢います。
私もその一人でした。他所でベートーベンの世俗的な面について学ぶまで、「彼は苦しみながら作曲をし、音楽に一生を捧げたのだ」と思い込んでいました。難しい顔をした肖像画が、いかにもそれっぽかったので(笑)
ただ、ロマンのいうベートーベン像はどうも作り物のようです。と言うより、訳者の新庄先生が書かれているように、ロマンは当時のフランスの古い体質に、英雄の息吹を吹き込みたいと考えていたので、それにベートーベンを利用した(言いすぎですけど)ようなのです。
人間は、楽して地位や名誉を手に入れる人より、苦悩してそれらを勝ち取る人を応援したくなります。また同時に、自分も頑張ったら何とかなるんじゃないかという夢を持ちます。ロマンはそれを狙ったようなんですよ。
滝本先生は本の中で、ロマンのことを「理想主義者だ」と書いています。ロマンが実際に理想主義者だったのかどうかはわかりませんが、少なくとも今の日本においては、苦労人を見てるのはしんどい。苦労して成功を収める偉人より、才能に恵まれた普通の人の方が身近に感じられて親近感がわきます。
どちらもアマゾンで手に入ります(上のリンクをクリックしてください)。興味のある方は、購入して読み比べてください。面白いですよ~~☆
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