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ピアノを習ってみようかなと思われる大人の方へ②

(前回の続きです)

ピアノの先生は「手元を見ないで楽譜をしっかりみて弾いてください」と言うけど、楽譜を見たら手が止まっちゃう。楽譜のどこを弾いてるかわからなくなっちゃう。ピアノが嫌になってきちゃった・・・。

こういう生徒さんは沢山いらっしゃいます。

前回は、コラッジオのことを書きました。コラッジオは、「おとなの初心者を教える際は、彼らが楽譜をすらすら読めるように手助けすることに重点を置くべきです」と言っています。また、「演奏中につまるのは手ではなく目が原因です」(目で音符を追う速さが遅い)とも言っています。

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確かにそうです。前回も書きましたが、楽譜には大切なことがいっぱい書いてある。だから先生は生徒さんが楽譜を正確に早く読めるように指導するのは当たり前なんです。

でも、年をとったらほとんどの人は目が悪くなる。素早く目で楽譜を追って、正確に打鍵することが難しくなるのです。

だから、読譜力をつけるために一生懸命指導してくれる先生はありがたいけど、それよりゆっくりと綺麗な音色でピアノを弾く方法を指導してくれる先生のほうが、無理なくピアノ学習を続けることができると私は思うのです。

バルテスは、「加齢でできなくなったことをマイナスに捉えるのではなく、むしろそれを発達と捉えるべきだ」と言っており、私もそれに賛同しています。

楽器店には大人のための楽譜が沢山でています。どれも、弾きたい曲が簡単に弾けるような工夫がされています。でも、楽譜にとらわれない気持ちも大人には大事。そういう風に、大人の特性を生かしたレッスンをしてくれる先生が、いい先生です✩


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