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モーツァルトがあなたを癒す~謎解き!音楽療法~

2010_12_26_01

放送大学の特別講義のメモです。講師は、「免疫を高める方法」として20年以上音楽療法に携わっている、埼玉医科大学の和合治久教授。(プロフィール

【音楽療法とは】
①音楽がもつ生理的な働き(リズム)
音楽を聴いて身体を動かす⇒筋肉運動が活発になる

②音楽がもつ精神的な働き
懐かしい曲を聴く⇒心が穏やかになる

③音楽がもつ社会的な働き
音楽を介して知らない人同士が仲良くなる


音楽療法とは、これら3つを「意図的に」もちこむこと。娯楽や単なる音楽鑑賞ではない。

【音楽療法の音楽の種類】
①心地よい音楽を聴く・・・受動的なパターン
②楽器の演奏など・・・能動的なパターン
これらを組み合わせると色んなことがおこる

【モーツアルトを聴いた場合におこること】
血圧が安定する・内耳の働きが改善する。便秘の改善・安眠・ガン患者の免責細胞の機能を高める・花粉症(アレルギー)の改善(血行がよくなる)

【研究のもとになる理論】
トマティス理論(人間の神経にある周波数の音をあてると改善する)が真実であれば、副交感神経(身体がリラックスする神経)に音楽が影響を及ぼすことが可能なのではないかという仮説に基づき研究をする。

【研究の仮説】
副交感神経が分布している場所および神経の出口(延髄)と脳下垂体に波及する音楽の周波数をみつけ、エビデンスを得れば、音楽として交換神経にブレーキをかけることができるのではないか。

【研究の方法】
「音」「ピッチ」「倍音」「テンポ」「ゆらぎ」で最適な数値を示し、モーツアルトの曲を選別する。

【研究の結果】
K,625がみつかった。




ただし、モーツアルトだけが効果的というわけではなく、効果的な曲がモーツアルトに多いということである。

【他の曲例】
K.458「狩り」第2楽章
特徴:3500~4200という高い周波数が多く含まれている・弦楽器の倍音が豊富である⇒血管が拡張するので手が暖かくなる

ディヴェルティメントK.136第2楽章
特徴:ビブラート(ゆらぎ)が多い。一定のフレーズ・テンポの繰り返し⇒副交感神経を刺激する。涙腺を刺激する


その後、ガンの免疫細胞を増やす具体的な曲番号や、音楽療法の歴史から実際に行われている音楽療法の話題に話が及んでいます。また、単に音楽を聴くだけでなく、効果的な音楽の聴き方の話に及びます。

放送大学に入学すると、こういう面白くて専門的な講義がいつでも聴けますよ✩ぜひ一緒に勉強しましょう!⇒放送大学




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