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昨日から販売を開始した拙書『おとなを教えたいピアノの先生に伝えたいこと』ですが、お陰様で売れています。友人からも「リンクをシェアしたよ」と連絡をもらっています。嬉しいなぁ!

それで、今日は朝から音楽系の学会に出席してきました。

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午後からは、大阪府立大学の公開講座にいってきました。

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色々書きたいことがありますが、疲れたので今日はここまでにします。まずはご報告まで☆

本の表紙おとなを教えたいピアノの先生に伝えたいこと
―教室の中身を大公開!絶対身につけて欲しいおとなのピアノ術―
【価格】
手渡し:1000円(税込)
送付:1200円(税・送料込)
メルカリ:1300円(税・送料・手数料込み)

◆目次と試し読み
◆本の感想
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すでにご存知だと思いますが、筑波大学とローランドがAIを使って面白い研究をやってるので紹介します。

筑波大学 システム情報系 山際伸一准教授、大阪大学 産業科学研究所 河原吉伸准教授(研究当時、現 九州大学)らの研究グループは、人の感じる音楽の感性を数値化し、演奏の類似性を数値で比較できる人工知能技術を開発しました。

音楽における演奏の違いは通常、人の感性による基準を元に判断され、それらをコンピュータが認識・理解することはできませんでした。今回開発した技術は、ピアノでの演奏を、打鍵のタイミングや強さをデジタルデータとして保存するMIDIデータで取り込み、基準となる楽譜どおりの演奏データとの差分を用いて、複数の演奏の間の類似性を数値化します。これにより複数の演奏の間での雰囲気の類似性を表現・比較できるようになります。

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(筑波大学HP:注目の研究より引用)


詳細はこちら:音楽演奏に対する感性を理解する人工知能技術を開発

コンピューターを使ってブーニンのフレージングやタッチをそのまま再現することは、すでに20年まえから行われていました。実際に演奏会もあり、私も行ってきたのですが、舞台にはピアノとパソコンが1台あるだけで、人がいない不思議なコンサートでした(笑)

今回の研究は、このように著名なピアニストの再現ではなく、「AさんとBさんの演奏が似てるなぁ」と思った時に、実際にどの部分がどういう風に似ているのかを数値化することができるようになったということです。

わからないことがわかるようになる・・そんな時代になりました。って言うか、ローランドはやっぱ電子機器に強い。音楽教室はポシャってますが、電子系はピカイチです!

全然関係ないけど、明日は生徒さんのおごりで懐石料理を食べに行きます。めっちゃ楽しみです!


週末は、大学イベントざんまいでした。

18日(土):大阪教育大学関連


13時~:大阪教育大学公開講座(講師:山田正行特任教授)
出席者は、現役大学教員を含む修了生や一般の方です。ゼミ形式だったので、参加者がそれぞれの立場からAIについて自由に話すことができました。

山田先生は、徳不弧必有隣(徳は弧ならず必ず隣り有り)という孔子の言葉を引用して、(徳(道徳性)のある人は必ず隣に自分を理解してくれる人がいるという意)今後のAIの活用について話してくださいました。

16時~:院生・修了生の交流会
16時からは、大阪教育大学大学院健康科学専攻主催の院生・修了生の交流会でした。今回は、20名近くの参加者いました。

そこでは、博士課程修了者と現在博士課程の院生の体験談を聞きました。失敗談も成功談もあり、博士課程進学をめざす院生は、目を輝かせて話を聞いていました。

2019.5.18

19日(日):放送大学関連


10時半~:生涯教育学勉強会(講師:堀薫夫客員教授)
月1回行われる勉強会です。院ゼミ生が来られていたため、今回の内容は生涯学習論でした。ただ、学習心理学からマズロー、ピアジェ、ロジャーズ、ノールズ、レイヴとウエンガー、エンゲストロームまで盛りだくさんだったので、頭がクルクルしました(笑)

14時~:西田正吾大阪センター長(阪大名誉教授)の講演会「蝶の世界の魅力と不思議」
センター長の西田先生のご専門は、システム工学です。でも趣味で蝶の研究を長年されていて、時々蝶の話をしてくださいます。今回のお話は、西田先生と蝶との出会いからミミックに至るまででした。

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私が一番興味があったのは、蝶と蛾の違いでした。西田先生は色んな例を出してくださいましたが、正確には蝶と蛾の境界は曖昧なのだそうです。

忙しかったけど、楽しい週末でした!またピアノの練習がんばります☆


某私立大学の研究者からご依頼をいただき、民間人として科研費を伴う共同研究に参加させていただくことになりました。

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科研費と共同研究とは


科研費
科学研究費助成事業(かがくけんきゅうひじょせいじぎょう)の略。日本の研究機関に所属する研究者の研究を格段に発展させることを目的とする文部科学省およびその外郭団体である独立行政法人日本学術振興会の補助金事業である。

科研費研究は、審査が厳しく、なかなか通りません。逆にそれが通ったということは、一般的な研究よりも高度な研究内容が期待されているということになります。

共同研究
大学の研究者と民間の研究者とが共通の研究課題について対等の立場で共同して研究を行うもの。

研究をするためには、大学の研究者は実践現場のデータが必要で、実践者は大学研究者の知識が必要です。このように、お互い足りない所を埋めあって研究することを「共同研究」と言います。ただ、私は民間研究者ではないので、どこまでできるかは不安ですが・・。

研究の目的・方法


現在解明されていないある問題点について、実験を用いて数値データを作成し、おとながよりよくピアノを学ぶことができる方法について言及します

方法は秘密です(笑)。これから2~3年かけて着実にデータを集めます。今日から予備調査を開始します。頑張ります!(^^)!


やっと大阪府立大学の女性センターにいくことができました。仕事?もちろん休みましたよ(笑)

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日時:3月29日(金)午後3時~5時40分
場所:大阪府立大学中百舌鳥キャンパスB3棟2階 208講義室
講演テーマ:「資本主義批判としてのフェミニズム」
講演:伊田久美子
フェミニズム鼎談:伊田久美子・足立眞理子・上野千鶴子

40年前、大阪教育大学では女性だけダンスが必修科目でした。「それっておかしい」と思った私は、学生課に抗議して、授業をボイコットしました。すると、一番最初に私を攻撃してきたのは、教員でも大学事務局でもなく、同級生の女子学生でした。

彼女らは口々に「女がダンスを必修するのは、美のためだ」「これまでそうだったのだから、これからもそうすればいいだけ」「あなたのおかげで大学に問題が起こった」などなど。このように私は、はじめに同級生を敵に回したのです(笑)

そんな大昔のことを思いだしながら、伊田・足立・上野の女性学の大御所の教授陣の鼎談を、最前列で聴いていました。「もう女の口をふさげない」この一文は、勇気をもらいました。

女性差別について感情的に叫んでも、男社会の日本では通用しない。理論化する必要がある。そこではじめて男とジェンダーについて論じることができるというのが、宮本みちこ(ジェンダー研究家)の意見でした。

いま、女性学は学問として認められ、上野千鶴子をはじめ多くの研究者が日々研究を行っています。理論化は行われた。これからのジェンダー論は、学問域を超えて世の中に広く浸透すると思う。

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大阪府立大学の科履生か聴講生になりたい。基本から女性学を学びたい。いま、切実にそう思います。


やっと私の研究の最終段階を世に出すことができました。ここまで長かった。ほんとうに長かった。

ピアノの先生とおとなの学習の意識のずれを研究
(PTNA研究論文)

アンドラゴジー論(アメリカの成人援助論)とピアノ指導についての研究
(学会論文)

滝本裕造の『ピアノの基礎』の研究
(音楽文化創造の論文)

『ピアノの基礎』をもとにしたモニター調査研究
(音楽文化創造の論文)

『滝本式ピアノ教本』出版

『滝本式ピアノ教本』を使った実践研究
(大学紀要)
それがこれ!

三上香子・堀薫夫「ノールズのアンドラゴジー論にもとづく成人へのピアノ指導の実践的研究」大阪教育大学紀要. 総合教育科学, 67, 237-244,2019年。論文はこちら



いやぁ、ほんと長かった。自分でもよく頑張ったと思います!私は間違ってなかった。アメリカの成人援助論(アンドラゴジー論)は、成人のピアノ指導に適用できる!!

これで大きな顔をして、『滝本式ピアノ教本』を使った指導ができるぞ!だって、論文に採用されたんだもん~~へっへへ☆自分で言うのもなんですが、理論研究の裏づけをもってるおとなのピアノ教本って、珍しくね?

なんだかんだで、これで8本の論文や研究ノートを世に出すことができました。あと2本書いたら、すっかり辞めます!(^^)!

放送大学の単位認定試験が終わりました。明日から孫と遊ぶぞ~☆と言うわけで、今日は出題された問題のうち、ピアノに関するものを書きます。

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設問は、ピアノはSH法(ザックス=ホルンボルテス分類法)で言うと何楽器か?と言うものでした。「鍵盤楽器」と言いたいところですが、これはSH法ではない。正解は「弦鳴楽器(げんめいがっき)」です。

っていうか、こんな簡単なレベルでいいのでしょうか。もっと波長や周波数、振動の計算とか、耳の構造などがでると思ってたのに。はっきり言って拍子抜けです。

こんなことを書いてて不可だったら笑えませんが、他の設問も結構簡単でした。単位はもらったぜ☆


ピアノ編



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一昨日は、あべのハルカスの個人レッスン講座の日でした。それで、仕事が終わったあと、大教大名誉教授の田中紘二先生ハルカスに来てもらって、ピアノを教えてもらいました。

生徒さんに、「今日は私の先生がここにきてくれます。レッスンを見てみますか?」と、声をかけてみました。自分の先生(私のことです)がピアノを習う様子をみる機会は、そんなに多くない。生徒さんにとってもいい経験になると思ったからです。

田中先生のレッスンがはじまりました。私はいっぱい失敗しました。CHOPINなのにバルトークのようになりました(笑)でも一生懸命弾きました。同じところを何度もやり直ししました。

次回のレッスンのときに、生徒さんに感想をきいてみます。突然の公開レッスンは緊張しました。でも、めっちゃ楽しかった!やっぱり私はピアノがすき☆

院ゼミ編


大学院のときの指導教授から、修了生あてに「『生涯発達と生涯学習』の第2版が刊行されました。本年度はこれで授業をすすめていきます。よろしければどうぞ」と、メールをもらいました。それで、友人と一緒にゼミに参加しました。

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なぜかトトロがいますが、指導教授はトトロがとても好きなのです(笑)

院ゼミでは、デューイやレイヴとウエンガーなどおなじみの人物や教育学思想の名前がでました。私は系統主義教育と経験主義教育の視点からみた学校教育の問題点について発言しました。

成人教育学は面白いなぁ!やっぱり私は院ゼミが好きです。めっちゃ楽しい!
来月から、仕事があいたときに、院ゼミを受講させてもらうことにしました☆

まとめ


一昨日の出来事は、老猫きゅうちゃんの介護からちょっとだけ解放された時間でした。きゅうちゃんのことは一時も忘れていませんが、久しぶりに楽しい時間を過ごすことができました。

家に帰るときゅうちゃんは、丸くなって寝ていました。「きゅうちゃん、ただいま」と声をかけると、「にゃあ」と鳴きました。きゅうちゃんの鳴き声を聴くのは久しぶりです。待っててくれたのだと思うと胸がいっぱいになりました。


放送大学の後期がはじまりました。今、私が履修しているのは、下の2科目です。(クリックするとシラバスに飛びます)

生涯学習を考える

音を追求する

「生涯学習を考える」は、心理と教育コースの専門科目で、オンライン授業です。オンライン授業とは、印刷教材(教科書)がなく、インターネットを使って授業を受け、小テストとレポートを数回提出します。単位認定試験はありません。

「音を追求する」は、人間と文化コースの総合科目です。単位認定試験は、2019年2月2日。多分、単位は修得できると思います。

今期の単位が修得できたら、卒業要件まであと少し。来年度に2度目の放送大学卒業予定です。ただ、無理に卒業する必要がないので、卒論を書こうかと考えています。研究テーマも決まってないし、指導教員も探さなきゃいけないのですが。

まぁ、ぼちぼち勉強しま~す!(^^)!


大阪教育大学の論叢(論文を集めた冊子)に、論文が掲載されました・・と言っても、実は論文というには程遠いレベルです。そこで、「研究ノート」というタイトルにしました。

内容は、おとなのグループレッスンについてです。

グループレッスンで一番問題になるのは、生徒間の能力格差です。そこで多くのピアノ指導者は、その解決方法を教材に求めていました。でも、教材の選択だけではうまくいかないのです。

そこで私は、アメリカの成人教育学者マルカム・ノールズがいう「契約学習」に目をつけました。ノールズは契約学習を、「グループレッスンの格差を解消する魔法の指導法だ」と言っています。

その「契約学習」を3ヵ月間行った結果をまとめました。
下のリンクは、掲載された研究ノートです

社会教育学研究 第42号三上論文.docx
お時間がおありの方は、ぜひ読んでみてください♪

実は、契約学習はここに書いた3カ月ではなく、1年半にも及びました。で、その時の調査結果をもとに、私は『滝本式ピアノ教本』を使ったグループレッスン指導を行っています。ほんとうに面白いぐらい、生徒間の能力格差がまったく気になりません☆へへへへ☆

社会学なので、ピアノはぜんぜん関係ありません(笑)でも、大きな学会なので、色んな研究者の発表があってとっても面白いです。

興味がある内容の研究は、いくつかありました。なかでも一番面白かったのが、猫の研究です。その研究では猫を「飼い猫」「地域猫」「野良猫」「ノネコ」「ヤマネコ」という5つに分類されてました。

飼い猫は、飼い主がはっきりしている猫
地域猫は、地域で世話をしている人がわかってる猫
野良猫は、特定の飼い主がいない猫
ノネコは、野良猫が野生化して、人と関わりをもっていない猫
ヤマネコは、ツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ

だそうです。

ただ、飼い猫でも、あちこちの家に出入りして、複数の飼い主がいる猫もいます。これは、地域猫との区別がつきにくい。また、うちの家の近くは手入れされていない藪や山があって、その中に猫がいるので、それは野良猫なのかノネコなのか、よくわからないという部分もあります。

どっちにしても、猫の生活状況によって分類してあるところは、さすが社会学だな!と思いました。

他にも、クラシック音楽を聴きに行く人のタイプを分けた研究がありました。これも「なるほど」と思いました。写真は、学会会場(甲南大学)と、学食の500円ランチ☆
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サイフもココロもハッピーに!ちょびリッチ
9月10日(月)から11日間【スーパーちょびリッチの日】開催!

12日に仕上げる予定の研究レポートでしたが、さっきやっとできました。時間かかった・・☆内容は、グループレッスンの個人格差を緩和する指導法です。

子どものグループレッスンでも、個人格差はあります。でも、できなかったら親が応援してくれるし、そもそも先生が選んだ教材に文句がでない。

でもおとなは違います。個人格差は子どもとは比べ物にならないほど大きいし、できなかったら辞めてしまう。先生が選んだ教材を素直にやってくれるおとなはいません(笑)

でも、やっぱりみんなで音楽をするのは楽しい。これは、子どもよりおとなの方がよく感じてくれます。だから、子どもよりもおとなの方が、グループレッスンの価値がある☆

と言うわけで、私はずっと「グループレッスンの個人格差を緩和する指導法」を研究していました。それで、4年前に調査をして、結果がでたものをまとめました。

ただ、ツッコみどころ満載なので、論文とは言えません。「研究ノート」っす。大教大の社会教育講座の冊子に載せてもらえるので、また掲載されたら報告させてもらいます。

タイトルは「マルカム・ノールズの契約学習に関する研究ノート
―成人のピアノグル―レッスンを中心に―」です。
マジで疲れた~。


JASRACが音楽教室に著作権を払えと言っている問題で、これまで2つ記事を書いてきました。ひとつめの記事 ふたつめの記事

音楽教室関係者は、JASRACの申し入れにこぞって反対しています。ただ、以前の記事に書いているように、反対理由に一部納得できない点がありました。

そこで、昨年秋に、放送大学で著作権について学ぶことにしたんです。世間に流されないで、ちゃんと自分で正誤を判断したいから。
学習内容はこちらです⇒著作権法概論(14)

で、昨日が単位認定試験でした。難しいかった。単位を落とす可能性あり。でも、勉強になりました。それで、「やっぱ払わなくて良いんじゃないか」という結論に達しました。

理由は、「特定かつ少数の者にピアノを教える」というピアノ教室の教育システムは、著作権法上の「公衆」には値しないと考えたからです。

ただ、音楽関係者の反対理由には、今も納得できていません。だから音楽教室側につくことはありません。

著作権の勉強をして、本当によかった!後期は何を履修しようかな~ワクワク。


Facebookで、『4分の4拍子を表わす「C」の読み方がわからない』という記事があったので、ブログのネタにさせてもらいました。たしかに「C」の読み方は、あまり知られていません。で、何で「C」なのかも、知られていないようです。

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なお、私はバロッカー(バロック時代またはそれ以前の音楽を愛する変わり者)です。で、バロッカーは、結構へんなことを知っています(爆)。

これは、「テンプス・インパーフェクトゥム・クム・プロラチオーネ・インパーフェクタ」という、なが~い名前です(笑)昨年お亡くなりになった大島富士子さんの 『正しい楽譜の読み方:バッハからシューベルトまで』2009年の21ページに載っています☆

また「C」の形は、不完全を表わしています。完全数は3.これは、ピュータゴラス学派だったかスカラーだったか忘れてしまいましたが、黄金律です。これについては、うちの倉庫に文献があったと思うので、時間があるときに探してみます。(忘れたらごめん!)


昨日、私の論文が、別の論文に引用されてるのを発見しました!こちらの論文です

そこには、「最近では、三上香子が個人のピアノ教室を対象に、アンドラゴジーを適用する妥当性について検討した。しかし、未だに保育者養成校におけるピアノ指導を、成人教育の視点から検討する研究は見当たらない」と書かれていました。

指導教員のおかげでいくつも論文を世の中に出せたことは、ありがたいことです。また、「みかんさんは凄いね」と、褒めてくれる友人もいました。

でも、私が論文を書いてた本当の目的は、「すごいね」と言われることなんかではなく、音楽系の研究者が、私の研究結果を引き継いでくれることです。はじめて夢がかなった☆論文は、引用されてはじめて価値があると言われるから。

専門家からみると、たった1回っきり引用されたぐらいで何やねん?と思われるでしょう。でも、私にとってこれは、最高に嬉しいことです。街の小さなピアノ教室の研究が、ちょっぴり研究者の役に立てた証拠だからです☆

そもそも私が大学院にいった理由は、2つありました。ひとつは、こんな風に私の研究を、研究者が繋いでくれること。もうひとつは、おとなのピアノの楽しさをピアノの先生に伝えることです。

おとなのピアノの楽しさを伝えることは、「ちょっと変わったピアノ指導講座」で、すでにさせてもらっています。(参考)ちょっと変わったピアノ指導法講座(2)の参加者募集(宣伝だ 笑)
※近鉄文化サロンへ一般の方からの問い合わせがあるようですが、この講座はピアノの先生限定講座なので、一般の方は受講できません。申し訳ありません。


大阪教育大学で論文は、つぎのように大きく次の3つに分類されるようです

1.学会論文・・・学会誌に掲載された論文(公開)
2.紀要論文・・・大学レベルで発行される論文(公開)
3.学内刊行物…研究室レベルで発行される論文(非公開)


今日は、私が書いた大教大の学内刊行物、「ベートーヴェンとカントの美学」を紹介させていただきます。と言っても、非公開文章でした(笑)

そこで、研究室の教授に「公開してもいいですか」とメールで尋ねたところ、「全くかまいません!むしろうれしいです!!」と意外な返信をもらいました☆これで堂々と公開できます(=^・^=)

なお、これは授業中に片手間に作成した文章です。ぜんぜんちゃんと書けてません(泣)でも私は、いまでも、ベートーベンは音楽(第九)を使って、カントがなしえなかった美学哲学を構築したと考えています。思い込みかも知れんけど。ベトはやっぱ、すげ~わ☆

べートーヴェンとカントの美学.pdf(社会教育学研究室、2016年)


桜と言えば学校でしょ?…と言うわけで、大阪教育大学天王寺キャンバスでお花見したよ~☆

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修士(学術)の学位も2つになりました。ただ、残念ながら私の人生には学位は関係ないので、「努力賞」といったところです(爆)

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はじめに大阪教育大学大学院に入学した2011年の春、私は50歳だった。修了して、55歳でまた大学院生になり、明日、2度目の修了式がある。

私は、いつも自由にのびのびと研究してきた。肩書や業績を一切必要としない研究は、ほんとうに楽しかった。そんな自分勝手で未熟な研究を、いつも文句を言いながら応援してくれたのは、指導教員の先生だ。

以前、調査が進まなくて、先生に「思った通りの調査結果が出なかった」と言ったことがある。すると、「思った通りの結果が出る研究なんかつまらないものです。研究は、思った通りにいかないところが面白いのです」と返事をくれた。こんな風に先生からのアドバイスは、いつも私をワクワクさせてくれた。

人より長く大学院に通って、私は、自分が研究が好きな人間だと言うことがわかった。若かったら本気で研究者をめざしたかも知れない。でも、残念ながら、自分には研究者になる才能がないことがわかった。

今年、私は58歳になる。これからは、自分が主になって動くのではなく、これまで私が得た知識や情報を必要とする人に伝えていきたいと思う。

ただ、ごちゃごちゃしたややこしい理屈はいらない。
『おとなのピアノは、本当に楽しい!』
これだけを、全身で伝えていきたい。

明日の修了式は、仕事のために欠席するので、ここで決意表明しました。
さようなら、大阪教育大学☆

2018年3月25日 2度目の大学院の修了式の前日 自宅にて

嬉しいことがありました!


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修了式当日のことです。あべのハルカス個人レッスンの生徒さんが突然、「先生、ブログ見ました。仕事で大学院の修了式に行けなかったんですね。ごめんね、修了おめでとうございます!」と、お菓子をもらいました。とっても嬉しかった!式に出席できなかったのは残念でしたが、仕事を優先してよかったと思いました☆


昨日、うちのお店(猫太郎)で、友人や後輩院生と大学院修了パーティをしました。私は、筑前煮とマカロニサラダときゅうりのタタキを作りました。みんなが「美味しい」といってくれたので、とっても嬉しかったです☆

修了生は私の他に2名で、後輩院生と指導教授がきてくれました。先生はめっちゃ美味しい日本酒をもってきてくれました。嬉しかったです!ほとんどひとりで飲んだ(笑)

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2度目の大学院の修論発表会ですが、前回とは違う講義室だったので、新鮮でした☆自分の番が来るまで他の院生の発表を聞いていました。

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でも全員が医療関係者なので(大学や専門学校の教員や現場で活躍するスタッフなど)話がさっぱりわからん。眠たかったです(笑)

ただ、言い換えればかれらにとって私の研究もどうでもいい。そう思うと、面白くて笑えました。おかげで楽しく発表できました☆

謝恩会では「オタマトーン」で仰げば尊しをしました。この楽器はフレットがなく、音程が合わしにくいので面白い☆余興にはもってこいです!(^^)!

 今月末の修了式(卒業式)は仕事で参加できないので、私の大学院のイベントはこれで最後になります。さようなら、大教大~♥


今日は大学院と、昨日行った小学校の研究発表のことを書きます☆

ギリギリ「優」


選考会の結果、2度目の大学院の修了が決まり、成績も発表されました。全部秀と優でした。例の指導教員を激怒させたレポート(私が恰好つけて、「優でなければ不可でいいです」と言ってレポートを提出したところ、「思い上がりも甚だしい」と再提出になった件)でも、なんとか優をもらえました。でも、ギリギリ優だった☆

大教は90~100が秀、80~89点が優で、80点ぎりぎりは指導教員だけです。やっぱ、厳しいなぁ…。めっちゃしんどいレポート課題だったので、できた時には、成績なんかどうでもいいと思っていましたが、やっぱり気になるよね?(笑)まぁ、悪いのは私なので、反論の余地なしっす。

小学校の研究発表会にいってきました



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私は音楽の授業を見学させてもらいました。生徒が「デクレッシェンド」と言うと、先生がすかさず「デクレシェンドね」と言い換えているところは、(さすが国立!文科省の教育用音楽用語に準じてるなぁ)と感心しました。
過去記事⇒「mf 」これ、なんて読む?

15時からは、不審者対策訓練が行われました。大きいクラッカーみたいなのから網がでて犯人を捕まえるのですが、後で役員が「1個3万~5万はする」とぼやいてたのが印象的でした。私も「たかっ!」と思いました。

昨日は、仕事を早めに切り上げて、修論審査会のために大教大柏原キャンバスにいってきました。(写真は、私とどんぐり拾いをする孫のひ~ちゃん)

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修論審査会とは、修士論文の口述諮問で、主査1名と副査2名の前で質問されたことに答えます。これに合格すると、修士号がもらえます。ただ、私はもう修士号をもってるので、気は楽でした。でも、超寒かった・・。

結果は、色々まずい点も多々ありましたが、基本的には「修正なしの合格」になりました。「よく書けています」と褒めてもらったよ☆ただやっぱり指摘されたところはちゃんと訂正したいので、後日訂正します。

それで指導教員が「自分が所属している学会で発表したらいい」と勧めてくれたので、修論の内容を学会で発表することにしました。私は、べつの学会での発表経験はあります。でも、先生が所属している学会では一度もありません。

結構大きな学会なので、大丈夫かなぁ・・。というより、学会投稿用の論文の草稿を仕上げなければ。もう大学院は終るつもりでしたが、修了しても終れない。もうちょっと頑張ります☆


今年の初めに、某音楽系学会で不採用になった論文を書き直して音楽系財団に投稿したところ、採用されました☆来月にHPに掲載してもらえることになったよ☆

正直なところ、投稿論文を書きながら修論を書くのはしんどかった。でも、調査に協力してくれたピアノの先生方に、ちゃんとしないと申し訳ないもん。

これで約束が守れた。本当によかった・・ほっとしました☆


あっという間にクリスマスも終わり、いよいよ年末に突入です!きゃ~☆

2度目の大学院が、そろそろ終わろうとしています。なんだかんだ言いながら、仕事をしながら論文を書く生活も7年になります。それがもうすぐ終わります。

結構忙しかった毎日でしたが、おとなのピアノについて研究することができて、満足しています。残念ながら、言及できなかったこともいっぱいあります。でも、私が知りたかったことは、知ることができました。指導教員のおかげです☆

知り合いから「博士課程に行かないの?」とか、「これからも研究は続けるんでしょ?」とか言われますが、もうしません。来年は、何か別のことで、またワクワクすることを見つけたい。

いま、最後の論文を書いています。もうちょっと頑張ります(=^・^=)


友人の誘いで、サイバーキッズ2017のボランティアにいってきました。このイベントは、摂南大学と大阪教育大学のコラボで、私の担当は、お人形を使って、小学校の低学年にスマホの利用について説明する役です。

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事前の打ち合わせもなく、突然役割を振られたのですが、もと幼稚園教諭なので、こういうのは超得意☆子どもたちの反応を見ながら、話しを進めていきました。


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写真は、府警の「ふーちゃんとけいちゃん」そのまんまです(爆)

子ども相手はやっぱり楽しいなぁ・・幼稚園の先生に戻りたくなりました☆


ある大学の先生から、「共同研究をお願いしたい」と申し出がありました。その先生は、成人(どちらかというと高齢者)のピアノ研究をされています。共同研究ってよくわからないし、めんどくさそうだったので「やめときます」とお断りしました。

でも、その先生の論文を読んだら、とっても頑張ってらっしゃるし、facebookでも繋がって、いい方のようだったので、「調査協力はしますし、データもお渡しします。でも、共同研究者とかで名前をださないでください」と言いました。理由は、私は主婦で研究者じゃないからです。

その後、友人に「こんなことがあったよ」と、話のネタとして話しました。そしたら、その友人は、「いい話ですよ。共同研究を頼まれるなんて、光栄なことです。できるだけのことはやりなさい」とアドバイスをくれました。

果たして私なんかに出来るだろうか・・ちょっとめんどくさいやん・・とか色々思いますが、メインは大学の先生なので私じゃない。気楽に研究させてもらうことにしました☆

生きていると、色んなことがありますね。マジでびっくりです!(^^)!


基礎教育保障学会の第2回研究大会のお手伝いをさせてもらいました。この学会は、識字を主に研究されている学会です。識字とは、あまりなじみのない言葉ですが、日本語を読み書きする能力のことを言います。

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私が識字について知ったのは、40年近く前の学部生のときです。そのときは、在日韓国人や被差別部落民のように、不当な差別をうけて満足な教育を受けられなかった方を対象にしていると聞いていましたが、今は、配偶者が日本人だという外国人の方が多いようです。

私の姪っ子は、大学時代にケンブリッジ大に留学しました。そこで、ルーマニア人の留学生と知り合い、結婚しました。今は、赤ん坊も生まれ、私と同じ町内に住んでいます(笑)

以前、姪っ子夫婦は、英語で会話していました。理由は、姪っ子はルーマニア語が話せず、彼は日本語が話せなかったからです。でも、彼が日本で就職して日本語が話せるようになったので、最近は日本語で会話をしています。

先生がいなくても多言語が話せるようになるのは、レイヴ・とウエンガーの状況的学習論(正統的周辺参加)で、すでに証明されまくっていますが、「書くこと」はどうなんだろう。「読めても書けない」というのは、生活に不都合なことが多いのではないか・・それをずっと考えていたので、とても興味あるないようでした。

自分の研究(成人のピアノ学習支援)には関係ないのですが、大人になってから「日本語を書いてみたい」という方の想いは、「ピアノを弾いてみたい」とおっしゃる想いと重なる点があるように思いました。


私は、大阪教育大学大学院生をしながら、放送大学の学生もしています。どっちも2度目です(笑)

昨日は、放送大学の単位認定試験でした。1科目しか履修してないので結構楽です。

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試験時間は50分ですが、10分弱で終った☆はっきり言って、今まで受験した科目のなかで一番簡単かも!自分でもびっくりしました。多分、成績はいいと思う(これでダメだったら笑えるぞ)

応援してくださった皆さん(そんな人いるか? 笑)ありがとうございました☆


【追記】
プロフィール写真を、顔写真から「みかんねこ」にしました。みかん色で、頭に葉っぱが乗ってます。可愛がってくださいね☆


後輩の院生が、昨年出された『社会教育学研究』(論叢)をもってたので見せてもらったら、私が書いた文章が2つ載ってました。うははは!知らんかったし。

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そのうちのひとつが、昨年ブログに書いた、「ベートーベンとカントの美学」です。http://mikanpiano.grupo.jp/blog/1397715
これは、まとめ記事ですが、本文も研究論文じゃないので、かな~り好き勝手に書いています。本文はA4の3枚程度の短い文章なので、全文を読んでみたいな~とおっしゃる方はメッセください。PDFを送らせて頂きます(=^・^=)


社会教育学会関西集会のため関西大学にいってきました。午前の部は、大阪教育大学の先生による大阪市の社会教育の基調発表、午後は大阪の社会教育主事関係者の発表でした。

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学会の内容はピアノに関係ないので省きますが、実はとても興味深いお話があります。それは、学会の司会をされていたA先生のことです。

音楽と学問の才能について


その先生は著名な生涯学習論の研究者で、昔は洗足音大でも教員をされていました(音楽を指導されてたわけではありません)指揮者の藤岡幸夫さん(サッチー)とも懇意な間柄です。

その先生が「三上さん、実は僕は音楽家になりたかったんですよ。でも親が許してくれなくて。まぁ、僕は音楽では大成しなかったと思う。研究室にバイオリンを置いていますけどね」とおっしゃいました。

アインシュタインの言葉


これを聞いて、私はアインシュタインの言葉を思い出しました。アインシュタインは、世界的な科学者ですが、同時にバイオリンの名手でもあったようです。

ただ、アインシュタインは、音楽の世界では大成しなかった。それでアインシュタインは、「オーケストラでバイオリンが弾けるなら、ノーベル賞をあげてもいいのに」と言ったそうです。

アインシュタインにとって音楽は、ノーベル物理学賞以上のものだったと思うと、不思議な気もしますが、とても人間らしいように思います☆

もうひとりの先生のお話


実はA先生の他にも、同じ話を聞いたことがあります。大阪教育大学のB先生は、もとはピアニストになりたかったとか。でも、親の反対があって医者になったそうです。

B先生の叔母様は、著名なピアニストで音楽教育家であったことを思うと、才能だなぁとは思いますが、もしB先生がピアニストになったとしても大成したかどうかわかりません。

お二人の先生方の共通点


この先生方の共通点は、

①音楽に造詣が深く、楽器を実際に演奏されること
②音楽とは違う道で成功されていること

です。

社会的にも経済的にも、音楽家なんかより大学教授のほうがずっといいじゃん!親の言うことを聞いていて正解ですよ~と思うのですが、当事者の先生方は「音楽の道に進まなかったことをとっても残念そうに話されるので、不思議な気がしました☆


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