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弧の集いコンサートを聴いてきました

昨日は弧の集いコンサートを聴きに行ってきました。弧の集いの「弧」とは、スラー(音の繋がり)を弧線にみたてたネーミングで、大阪教育大学名誉教授の田中紘ニ先生と門下生(特音関係者)によるピアノ演奏会です。

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特音とは


特音は、特別教科音楽課程の略で、現在は芸術専攻音楽(略称:芸音)と呼ばれています。今はゼロ免課程(教員免許が卒業要件ではない課程)ですが、特音の頃はそうではありませんでした。だから、教師にならずに演奏家をめざす学生は、中退することもあったと聞いています。

ちなみに私は小学校教員養成課程出身なので、特音は関係ありません。とにかく今も昔も、結構演奏レベルが高いので、どうころんでも入れない。学部の上には大学院「芸術文化専攻」がありますが、そこはもっと狭き門です。大昔に受験しましたが、スコッと落ちました(笑)

田中先生は、学部編成までは特音でピアノ指導をされていて、その後は教員養成課程に移られたそうです。

門下生の皆さんの演奏


門下生の方々は、それぞれ大学で指導されたり、あちこちで演奏活動をされてたりするので、色んなカラーの違うピアニストの演奏を聴いてる気分になりました。余計なパフォーマンスを省き、細かいパッセージの隅々まで気を使い、丁寧に演奏される奏法は、田中先生そのものでした。

以前読んだ才能教育の本に「ピアノ学習者は少なからずも指導者の影響を受けるが、そこから自分のカラーを確立させたものがピアニストとなる」と書かれていましたが、そういうことだと思います。

田中先生の演奏


演奏の前に先生は、「若い皆さんに負けないように、老いぼれてしまったと言われないように頑張ります」と挨拶をされ、会場を沸かしてらっしゃいました。

田中先生のベートーヴェンを聴いて、「作品に真摯に向かうこと」を再認識しました。ペダルを最小限にし、ピアノそのものの自然な響きを最大限に活かす奏法は、田中先生がベートーヴェンに敬意を表しているようにも思いました。

絶対無理だけど、出来ないけど・・私も曲に向かう時はそうしたい。田中先生の演奏は、曲に向かう姿勢をいつも教えてくださいます。私はつい弾けない所をペダルで誤魔化したりするのですが、そういうのはピアノを弾く姿勢がなってない。反省です。

アンコールで田中先生は「パガニーニ―の主題による変奏曲18番」を演奏されました。これは予定になかったことです。「うまくいくかな?でも、大好きなメロディなので」と言いながら演奏してくださいました。

ご存知のようにこの曲は、ピアノとオケの曲です。でも田中先生は、オケの部分を自分もピアノに挿入して演奏されました。これは、田中先生のオリジナルです。

実は、以前サンサーンスの白鳥を弾かれた時も、同じようにオケの部分を挿入して弾かれました。楽譜を見せてもらったのですが、私が知ってるものじゃなかったのでびっくりした覚えがあります。

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最後に


やっぱり田中先生は大学教員だと思いました。それも、素晴らしい先生です。曲に向かう姿勢、奏法、技術、知識・・それらを全て門下生とともに演奏することで、門下生を今も指導してらっしゃるんじゃないかな。

そんな先生は他にいらっしゃいません。だから、みんな田中先生が好きなんだと思う。昨日も後ろの方の席の方が、「ワタシ、田中先生のおっかけやってるんですよ。だってかっこいいから」とおっしゃっていました。

私も田中先生が大好きです。で、田中先生の門下生のピアニストの方々が羨ましい。それと、自分も田中先生のような指導者になりたいと思う。弧の集いコンサートを聴くと、いつも色んな想いがめぐります☆



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