昨日、日本で最初のアカペラグループ「チキンガーリックステーキ」(お料理じゃないよ)のコンサートに行ってきました。結成34年だそうです。トークも面白くて最高~!
いずみホールはクラシック専門のいずみホールでは、これまでマイクを使った声楽を聴いたことがありません。実は「マイクだったら嫌だな・・」と思っていました。
ところが、全曲全てマイク無しの演奏でした。そのままの声が耳に届きます。これは、ハイパーソニックエフェクトを感じまくり!!もう、それだけでワクワクすぎっ☆
一番のお気に入りは、「道」です。
動画があったので聴いてくださいね
愛猫ちーたんの病気で落ち込んでいましたが、癒されました。
音楽はほんとうに凄い!
もう、笑った、笑った!
「やす~い♪」でおなじみの夢グループ。生で見てきました(笑)
出演者は、
バスストップ「平浩司」フィンガーファイブの「晃くん」など、40年以上前のスターがいっぱい。面影はあるけど「だれ?」という感じでした(笑)
開演前に「二代目橋幸夫」という人が来て、メキシカンロックを歌いました。私もゴーゴーいいました。
歌が終わると、その2代目橋幸夫と他の男性が、かごいっぱいのペンライト(1つ500円)と、コンサートでしか買えない「夢もなか」(1000円)を売りに、ホールをウロウロしだしました。
私は、夢もなかを買いました(もち入り)
とにかくジジババがいっぱい。私もババなので違和感なし。
何かよくわかりませんが、楽しいコンサートでした☆
楽しみにしてた武久さんのイギリス組曲後半の第3番、第4番、第5番です!
演奏楽器はもちろん、武久さん所有のジルバーマン・フォルテピアノ☆
ジルバーマンは、バッハがフリードリヒ大王の前で演奏したと言われているハンマー式のピアノです。ピアノの元祖クリストフォリのあとに作られたとか。
バッハ=オルガンとチェンバロ・・だけじゃないんですね。
それでは、ジルバーマンを聴いてみてください。
目を閉じて聴くと、弦楽器のように聴こえます。
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今回のコンサートでは、武久さんがハンマーを全部作り替えたらしくて、
この時よりもダイナミックな音色でした。
また、演奏の途中で何度も調弦をされました。
チェンバロと同じく、繊細な楽器であることは間違いないようです。
それと、今日はイギリス組曲の後に、武久さんの即興演奏を入れたシンフォニアを弾いてくださいました。それが本当に綺麗で、シャンソンのようでした。
また、武久さんが作曲されたワルツも演奏されました。メロディはバイオリンです。
バイオリンとジルバーマンの音色が初冬のホールいっぱいに響きます。
あ~しあわせ!やっぱ、音楽はいいですね♪
久々にいずみホールにいきました。いずみホールオルガンの音色がとっても綺麗だし、客席の前後の幅が比較的ゆったりしてるので、大好きなホールです。
そこで、トルコ行進曲編曲で有名なファジルサイの「ゴルドベルク変奏曲」を聴いてきました☆
ファジル・サイ
トルコ出身のピアニスト、作曲家。1970年生まれの53歳。1986年に作曲家のアリベルト・ライマンがアンカラでサイの演奏を聴いたとき「悪魔のように演奏する」と絶賛した。
作曲家としては、交響曲やオラトリオを作曲している。日本でもっとも有名なのは、モーツアルトのトルコ行進曲の編曲。JAZZ風でかっこいい☆
ゴルドベルク変奏曲
アリアと30の変奏曲とアリア・ダカーポ(最初のアリアをもう一度弾くこと)の全32曲で構成されるJ.S.BACHの変奏曲。
カイザーリンク伯爵が、「チェンバリストのゴルドベルクが弾けるなだらかでかつ生き生きとした作ってほしい」とバッハに依頼してできた曲とされている。伯爵は毎晩、この変奏曲を聴きながら眠りについたとか。そのため「不眠症のカイザーリンクのための子守歌」と言われているが、定かではない。
ゴルドベルク変奏曲は、1段鍵盤または2段鍵盤で弾く曲が組み合わされている。2段鍵盤の変奏は、1段鍵盤のピアノで演奏するには至難の業である。
美しいアリアの左手パートに出てくる32音の低音を基本に30変奏が作られている。また、3の倍数の変奏(第3・6・9・12・15.18・21・24・27)はすべてカノン形式。それぞれのカノンのあと、舞曲、フゲッタが続き、左右が交差する難曲となる。
ファジル・サイの演奏
アリアはもちろん、短調3曲(15・21・25)や緩やかな変奏では、ピアノから発せられる音を手でつかむ動作をしながら表現豊かに演奏された。
また、グールドのようにメロディやリズムの1部を歌うしぐさをみせたり、何かを訴えるように観客の方を向きながら演奏することもあった。
他方、後半の変奏はとても高速だった。「すごい!」と思う反面、あまりに早すぎてメロディが塊になってしまって聴こえてこない。これには閉口した。
ピアノの速弾きはかっこいい。でも早送りの動画のようで、心にちっとも残らない。ストリートピアノならまだしも、平日の夜に行われるクラシック音楽なのだから、忙しいのはごめんだなぁ。これは×。
というわけで、1曲7000円という私にしては高額なコンサートが終わりました。緩徐変奏だけならまた聴きたいと思います。感想は以上です☆
昨日は、今峰由香さんのピアノリサイタルと、生徒さんのライブを聴きに行きました☆
ベートーベン最後の3つのソナタ
ベートーベンの3代ソナタは「悲愴」「月光」「熱情」ですが、今回のリサイタルは、「最後の3つのソナタ」です☆
ベートーベンは、たくさんの交響曲や室内楽やピアノ曲を作曲しました(オペラは「フィデリオ」だけ)。ピアノソナタは32曲で、昨日のリサイタルは最後の3曲が演奏されました。
どれもベト後期にみられるフーガの様式で「難易度が高い!」と思う演奏でした。はっきりとしたテーマはいかにもベトらしい。ベトの時代の音楽は献呈されるものでしたが、(これをもらったら嬉しいだろうな)と思われる曲でした。弾いてみたい!!
バンドライブ
夜は、元生徒さんのライブに行きました。この生徒さんは、保育士資格取得のために兄弟で来てくださってた中年男性2名で、保育園と放課後ディサービスの園長及び施設長さんです。
会場で私を見つけると、ピアノを弾いてた元生徒さんは恥ずかしそうに照れ笑いをされました。全6曲、ギターも弾きながら演奏してくれました。
今は、施設管理をしながら保育の現場にもでて活動していると聞きました。よかった!!
総括
音楽三昧の1日は、ほんと楽しいです!音楽っていいなぁ☆
音楽を知らなくても、ひとは幸せに生きることはできます。音楽だけが全てじゃない。でも私にとって音楽は、自分自身はもちろん、人と人を繋ぐ手段として確実に活きています!(^^)!
生徒さんと、陸上自衛隊 中央音楽隊 スペシャルコンサート in 大阪狭山に行ってきました。
ホワイエにゆるきゃらがいました(笑)
2時半開場、3時開演だったのですが、開演前にハープやクラリネットの演奏がありました。
演目は「千と千尋の神隠し」と「花は咲く」です。
3時の開演と同時に「君が代を演奏しますので、ご起立ください」
とアナウンスが入りました。少しテンポが速いように感じました。
雅楽の律旋法(私はそう思ってる)は、遅い方がいいですね~♪
日本旋法(日本音階)については、過去の記事を参照にしてください
君が代について(過去記事)
演目は、
1.威風堂々:第4番(めったに演奏されない)
2.輪廻の八魂~仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌・~
3.アマポーラ
4.
歌劇「ルサルカ」よりアリア『月に寄せる歌』
歌手のコロナ罹患により演目変更)
吉本新喜劇のテーマ:Somebody Stole My Gal
5.エル・カミーノ・レアル
6.交響詩「ウルトラセブン」
アンコール 情熱大陸 他
写真は、指揮者の樋口1等陸佐が「ホールに許可をもらっています。さぁ、スマホで写真を撮ってくださいよ」と言われて撮ったものです。
面白い形の日の丸がありました(笑)
無料で楽しめる、素敵な演奏会でした☆
昨日は、大阪公立大学公開講座「動物病理学のすゝめ(第3回)」と、ロレンツィオ・ギエルミの「パイプオルガン演奏会」にいってきました。
動物病理学のすゝめ
第3回は、細胞の攻防戦略(炎症の病理)でした。
最初に、令和元年に改定された「動物愛護管理法」の話がありました。
本題とは関係ありませんが、今日はそれを書きます。
取り上げられたのは、第41条の実験動物についてです。
そこでは、
「できるだけ代わりのものを利用すること」
「できるだけ数を少なくすること」
「できるだけ苦痛をあたえないこと」
という改定が加えられています。
そこで研究者・実験者の責任として
・論文にして後世に残すこと
・新たな診断法、予防法、治療法を見出す努力をすること
・常に動物の命の尊厳
があげられています。
申し訳ありませんが、「はぁ?」でした。
「できるだけってなんやねん」
「犠牲になっている動物がたくさんいてるやろ?」
「学生や新米獣医師のおもちゃにされてるんちゃうん?」
「思いっきり努力目標やんけ!」と思いました。
なんか、すっきりしない。もやもやが残りました。
ロレンツィオ・ギエルミ パイプオルガンコンサート
パイプオルガンは、一番好きな楽器です。
理由は、ホール全体を共鳴させるゴージャスさと、演奏者がコンソールで観客に背を向けて演奏する姿です。演奏者と楽器と観客が一体になっているからです☆
第1部は、ブクステフーデしか知らない演目でしたが、第2部はバッハでした。「バビロンの流れのほとりに」「ハ短調幻想曲」など、すべて少しテンポが速いように思いました。
極めつけは、おなじみの「トッカータとフーガニ短調」です。
動画がありましたので貼り付けます
この動画も速めですが、昨夜の演奏はもうめっちゃ速かったです。
フーガの部分は、違う曲のように聴こえました。
びっくりしました。急いでたのかなぁ・・。
12月の阪大会館最後のコンサートは、全34曲という圧巻のコンサートでした!
演目はこちらです
佐藤卓志公式ツイッター
演目をみるとわかりますが、シャミナードを除いて、ピアノを習ったことがある人ならだれでも知っている演目ばかりです。
このことについて、コンサート事務局の荻原名誉教授は
「ピアニストが超絶技巧を伴う大曲ではなくお稽古のピアノ曲を弾くことは、ピアニストのステータスを危うくすることがある。しかしこのような拙曲を魅力的な音楽作品として示す力量があれば、そのような先入観は吹き飛ぶだろう(要約)」と書かれています。
荻原先生には申し訳ありませんが、ブルグミュラー25の練習曲を音楽的に演奏することの難しさは、私のような底辺のピアノ指導者なら誰でも経験しています(涙)
ところが、市販されている「お稽古の曲」の模範演奏はたくさんありますが、芸術作品として演奏されたCDはありません。
それと、うちは大人のピアノ教室です。ここにはベートーベンソナタやブラームスのラプソディを弾きたい生徒さんもいらっしゃいますが、大半は年長者で「見開き1枚程度の曲を綺麗に弾きたい」という希望をおもちです。「綺麗に弾くこと」が、年長者のピアノ学習の満足感に繋がることは周知の事実です。
また、コンサートでは、作曲家の歴史や、標題音楽について、佐藤さんのレクチャーもあり、勉強になりました。そういうわけで、昨日のコンサートは、ピアノ指導者として、とても貴重な経験でした。
私も、生徒さんの前で、ブルグミュラーををあんなふうにかっこよく弾いてみせることができるピアノ指導者になりたいと心から思いました。
OCCAワンコイン市民コンサートが再開されました!
このコンサートは、たった500円で著名な演奏会の生演奏が聴けるということで毎回抽選になります。
とくに今はコロナ対策で、1/4しか入れず、「ワクチンを2度接種して14日以上たった人」という条件もありました。会場では、マスク着用、検温、消毒と、ワクチン接種証明書の提示が求められました。
開場は大阪大学、世話人は、荻原 哲(大阪大学名誉教授)です。
9月の演目は、蓑田真理さんのバッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータ3曲でした。バロックヴァイオリンでバッハが聴けるなんて、こんなに幸せでいいのか!?
バロックヴァイオリンやフラウト・トラヴェルソのようなピリオド楽器は、モダン楽器に比べて音程がとりにくく、湿気や熱で簡単に音が変化します。
でも、バッハの音楽はピリオド楽器で聴くと深いんです。
「深いってなに?」と言われると困るのですが、
モダン楽器で大げさに演奏される部分がすべて打ち消され、本質が見えてくるのです。
ヴァイオリンが弾けない私が言うのは生意気ですが、
ピリオド楽器で演奏することは、モダン楽器の数倍の努力と実力が必要だと思う。
蓑田さんは、1曲弾くたびに休憩し、横になってたと聞きましたが、
そりゃそうです。
ほんとうに、素敵な音色でした!
昨日は、シンフォニーホールに「第九でクリスマス2019」を聴きに行ってきました。このコンサートは、日本テレマン協会の年末恒例の演奏会で、第九(ベートーベン時代の速度)と、名曲演奏会です。
実は年末に第九はもう聴き飽きてるし、楽曲の1部だけを演奏する「イイトコドリ」は好きじゃない。だから、ここ数年は行きませんでした。
でも、今回は違いました。知人がソリストで出たのです。
彼女とは10年以上前に知り合いました。私の一番最初の研究の調査協力者にもなってくれました。
そんな彼女が、得意のコロラトゥーラで、2曲歌いました。演目は、夜の女王のアリアとオランピアの歌です。
夜の女王のアリア
オランピアの歌(面白いですよ)
コロラトゥーラとは
オペラのソプラノの高領域で、細かいトリルで歌い上げること。一般的なソプラノより技術を要する発声法
周知のように、オペラはマイクを使いません。1704座席がほぼ満席のなかで、オーケストラをバックに生声だけで歌い上げることは、それだけで至難の業です。
彼女の歌が終わったあと、会場は物凄い拍手でした。近くに座ってたお客さんが口々に「凄い!」「あんな声が出るんだ」と言っているのを聞いて、関係ないけど私も嬉しくなりました。
そしてむかし一緒にピアノと歌で遊んだときのことを思いだしました。あの時よりずっと凄い。夜の女王は怖かったし、オランピアは可愛かった☆もう彼女とは住む世界が違います。寂しいけど、素敵なクリスマスプレゼントをもらいました(=^・^=)
ミュージックハウス猫太郎(猫太郎音楽教室)今日は、放送大学の学位授与式(卒業式)でした。私は2度目の卒業です☆
授与式のあとは、懇親会に出席しました。お弁当を食べて仲間と色々話をしました。苦労話もありましたが、みんな明るくて本当に楽しかった!
その後は、恩師の田中紘二先生を中心とした門下生による弧の集いコンサートを聴きに行きました。放大の懇親会で「恩師のコンサートがあります」というと、数名が来てくれました。
コンサートはとてもレベルが高く、弟子の大阪国際音楽コンクール海外審査員の中川恵理さんも演奏されました。田中先生は、シューベルト:幻想曲ヘ短調をDUOされました。
私もいつかこのコンサートに呼んでもらえるかな・・(ムリぽ)
ミュージックハウス猫太郎(猫太郎音楽教室)生徒さんがアニソンのピアノ伴奏をするというので、パルネットカフェ(狭山)にいってきました。それで、びっくりする出会いがあったので、それを書きます。
きっかけ
「みかんぴあの」は、大阪狭山市の活動団体に登録しているので、民館で総会がありました。その時に「すみません。ピアニストを探しているのですが」と、知らない女性に声をかけられました。
その方はボーカルだと言い、「クラシックが得意なピアニストはいるのですが、アニソンの伴奏をしてくれるピアニストを探しているのです」とおっしゃいました。
突然のことに驚きましたが、アニソンが得意な生徒さんがいたので、その場で電話してみました。すると、「いいですよ」ということだったので、後は2人に話をしてもらった次第です。
お仕事と演奏
パルネットカフェでの演奏は、賃金が発生するようです。よく、ボランティアや、演奏者が場所代を払って演奏させてもらうケースはよく聞きますが、謝礼がもらえるというのは珍しいと思いました。
お金をもらうから頑張るわけじゃありませんが、お客様は一般の方なので、やはりちゃんとしなきゃ☆そういう意味でも、生徒さんはほんとうによく頑張ってくれました。アドリブにもうまく対応していましたし!(^^)!
偶然の出会い
パルネットに行くと、ボーカルの方と生徒さん、そしてクラシックのピアニストがいらっしゃいました。そして、そのピアニストが「みかんさんですか?」とおっしゃったのです。びっくりしました!
そのピアニストは、私と同じ近鉄サロンの講師でした。facebookで繋がってたのですが、お会いしたことがなかったので知らなかったのです。超嬉しかったです!
演奏が終わって
音楽をやってると、「世間は狭いな」と思うことがよくありますが、ほんとうに狭い。びっくりです!そんなことを思いながら、帰ってきました。楽しい1日でした!(^^)!
ベーメのpog(パイプオルガン)、聴いてきました!7年ぶりです☆チケットは完売で、満員御礼でした。昨日は、芸術監督のヴォルフも来ていました。ホワイエには、日本の著名なオルガニストも来ていました。とても華やかなコンサートでした。
でも、たったひとつ・・(故)磯山雅先生の席があけてありました。磯山先生が生きていらっしゃったら、どれだけ喜ばれただろう・・。
磯山先生は、12年前にドイツに行き、芸術監督ヴォルフに「日本でバッハ全曲演奏会をしたい」と申し出た方です。その後5年の歳月を経て、いずみホールで2012年に第1回バッハ・オルガン全曲演奏会が開催されました。
生前の磯山先生は、演奏会のたびに舞台に出て、ドイツ語と日本語を使い、演奏家にユーモラスにインタビューをおこなっていらっしゃいました。今回も、演奏会にはめずらしく、通訳を交えた対談の時間が設けられていたことは、磯山先生が生きていらっしゃった時と同じでした。
コンサートの副題は、「永遠への架け橋」でした。磯山先生は「ルター派プロテスタントのバッハが、最期にミサ曲をロ短調を作ったのは、プロテスタントとカソリックの壁を取り除き、音楽で架橋を作ろうとしたのではないか」とおっしゃっていました。
奇しくも、演奏会がおこなわれた3月21日は、バッハの334回目の誕生日だそうです。そんな色々なことを考えながら、ベーメのオルガンを聴いていました。第1回目の奏者ベーメが、最終回を飾る・・夢のあるコンサートでした。すべてのコラールが、すべて磯山先生に届いている、そんな気がしました。
◆追記
今日発表されると思いますが、追加公演が4つあるそうです。それもいくぜ~☆
楽器でも声楽でも、無伴奏はソロをはれる(ひとりで演奏できる人)しかできない。辻本玲さんは、間違いなくホンモノの演奏家だ。なぜなら、辻本さんは、和声が聴こえてくるチェリストだから☆
無伴奏で和声が聴こえて来る演奏家は、劇的に凄い。チェロは、基本的にできない楽器なのに、バッハは和音で弾くように(聴こえるように)作曲した。代表曲はシャコンヌ。今回はシャコンヌはなかったけど、無伴奏チェロ組曲3番が演奏された。
バッハの和声は、ピアノでいうところのクリシェラインでわかる。ここの奏法で、バチッと和声が聴こえてくる演奏ができるソリストはすげ~☆それと、ガボット(あくまで個人的な意見ですが)
隠された音楽という副題は、このクリシェラインとドッペルドミナントの2つだった。「隠された・・・」と言うほどのことはないなとは、正直思ったけれど、通奏低音のないチェロ組では、そういう視点からのアナリーゼは興味深い。
とにかく玲さんは、何だかとっても凄い演奏者なのに、トークがとぼけてる。マイクなしで話をしてしまったり、マイクについてる何かを落としたりして面白い。
そういうの、めっちゃカッコいいな☆
8月9日にフェニックスで、辻本さんら4人のチェロコンサートがあります。
シャコンヌはもちろん、ブラームスインテルメッツオ118-2をするらしい!ブラームスって、もろに和声で生きてないか?きゃ~~!聴きに行きたい!!
コンサート詳細
昨日は友人が出演する、大阪ハイドンアンサンブルの定期演奏会にいってきました。ハイドンアンサンブルは、同志社交響楽団OBが結成したオケで、演奏会で必ずハイドンの曲を演奏することを主としています。
コジ・ファン・トッテは、女性の心変わりを主題にしたものですが、Mozらしく時間の流れと心の移り変わりを見事に表しているオペラだと思います。
大阪ハイドンアンサンブルの演奏は、冒頭がちょっと速いように感じました。でも、弦楽器が綺麗で、とっても優雅でした☆
ハイドン「奇跡」は、聴いたことがない曲でした。ハイドンは、「毎日作曲したんじゃないか」と思われるほど多くの曲を残しているので、知らない曲もたくさんあります。
シューマン2番も聴いたことがない曲でした。チラシに、「第3楽章が優美で、主題はバッハの『音楽の捧げもの』からきている」と書かれていたので、主題を探して聴きました。確かにそう!見つけたときは、とっても嬉しかったです。また、3声のリチェルカーレをピアノで弾いてみたくなりました。
音楽の捧げものの主題
良く考えると、なんと半年ぶりのコンサートでした。忙しかったんだなぁ・・と改めて思いました。色んな充電の仕方がありますが、私はコンサートに行くことが最高の充電だとわかりました☆
大阪大学で毎月行われているワンコイン市民コンサートがあります。このワンコインコンサートは凄い演奏家の演奏を、たった500円で聴けるというスグレモノ☆
で、21日に古楽の大御所、寺神戸亮のコンサートにいってきました。無伴奏であの雰囲気!マジですげ~!
パッサカリアはどう考えてもVn2丁に聴こえる。けど、ひとり。舞台にたったひとりのバイオリニストって、めっちゃカッケ~!シャコンヌも、全く和音が割れてない。どうやって弾いてんだ?というレベル。最高でした!
ここだけの話ですが、ジギスヴァルト・クイケンより上手じゃね?っていうか、pfでパッサカリア弾きたい☆楽譜さがそっと(=^・^)
パッサカリアとは
バロック時代に流行った一定の伴奏を保持したまま演奏される曲のこと。4音の場合が多い。
昨日は弧の集いコンサートを聴きに行ってきました。弧の集いの「弧」とは、スラー(音の繋がり)を弧線にみたてたネーミングで、大阪教育大学名誉教授の田中紘ニ先生と門下生(特音関係者)によるピアノ演奏会です。
特音とは
特音は、特別教科音楽課程の略で、現在は芸術専攻音楽(略称:芸音)と呼ばれています。今はゼロ免課程(教員免許が卒業要件ではない課程)ですが、特音の頃はそうではありませんでした。だから、教師にならずに演奏家をめざす学生は、中退することもあったと聞いています。
ちなみに私は小学校教員養成課程出身なので、特音は関係ありません。とにかく今も昔も、結構演奏レベルが高いので、どうころんでも入れない。学部の上には大学院「芸術文化専攻」がありますが、そこはもっと狭き門です。大昔に受験しましたが、スコッと落ちました(笑)
田中先生は、学部編成までは特音でピアノ指導をされていて、その後は教員養成課程に移られたそうです。
門下生の皆さんの演奏
門下生の方々は、それぞれ大学で指導されたり、あちこちで演奏活動をされてたりするので、色んなカラーの違うピアニストの演奏を聴いてる気分になりました。余計なパフォーマンスを省き、細かいパッセージの隅々まで気を使い、丁寧に演奏される奏法は、田中先生そのものでした。
以前読んだ才能教育の本に「ピアノ学習者は少なからずも指導者の影響を受けるが、そこから自分のカラーを確立させたものがピアニストとなる」と書かれていましたが、そういうことだと思います。
田中先生の演奏
演奏の前に先生は、「若い皆さんに負けないように、老いぼれてしまったと言われないように頑張ります」と挨拶をされ、会場を沸かしてらっしゃいました。
田中先生のベートーヴェンを聴いて、「作品に真摯に向かうこと」を再認識しました。ペダルを最小限にし、ピアノそのものの自然な響きを最大限に活かす奏法は、田中先生がベートーヴェンに敬意を表しているようにも思いました。
絶対無理だけど、出来ないけど・・私も曲に向かう時はそうしたい。田中先生の演奏は、曲に向かう姿勢をいつも教えてくださいます。私はつい弾けない所をペダルで誤魔化したりするのですが、そういうのはピアノを弾く姿勢がなってない。反省です。
アンコールで田中先生は「パガニーニ―の主題による変奏曲18番」を演奏されました。これは予定になかったことです。「うまくいくかな?でも、大好きなメロディなので」と言いながら演奏してくださいました。
ご存知のようにこの曲は、ピアノとオケの曲です。でも田中先生は、オケの部分を自分もピアノに挿入して演奏されました。これは、田中先生のオリジナルです。
実は、以前サンサーンスの白鳥を弾かれた時も、同じようにオケの部分を挿入して弾かれました。楽譜を見せてもらったのですが、私が知ってるものじゃなかったのでびっくりした覚えがあります。
最後に
やっぱり田中先生は大学教員だと思いました。それも、素晴らしい先生です。曲に向かう姿勢、奏法、技術、知識・・それらを全て門下生とともに演奏することで、門下生を今も指導してらっしゃるんじゃないかな。
そんな先生は他にいらっしゃいません。だから、みんな田中先生が好きなんだと思う。昨日も後ろの方の席の方が、「ワタシ、田中先生のおっかけやってるんですよ。だってかっこいいから」とおっしゃっていました。
私も田中先生が大好きです。で、田中先生の門下生のピアニストの方々が羨ましい。それと、自分も田中先生のような指導者になりたいと思う。弧の集いコンサートを聴くと、いつも色んな想いがめぐります☆
オールバッハプログラムと聞いて、バロッカーの私がいかないはずがない(笑)数ヶ月前からチケットを購入して、楽しみにしていました。ところが、仕事が長引いて会場に着いたのは開演2分前!端っこの席が空いてたのでそこに座りました。会場は満員でした。立ち見にならなくてヨカッタ☆(立ち見でも聴きますけどね~)
演奏者について
演奏者は、後輩(と言っても大学が同じというだけで専攻が違うし、そもそもレベルが全然違う)の有馬圭亮君と先生の智内威雄さんで、ともに左手のピアニストの方々です。
有馬君たちは(社)ワンハンドピアノミュージックを立ち上げ、片手だけで演奏できるピアノの研究と実践をされています。具体的には、ピアノリサイタルと書籍や楽譜の作成と販売、片手のピアノ教育の普及です。
「私はこんな凄い曲が弾けます」というコンサートは山盛りあります。でも社会に対してきちんとした目的をもち、研究をつづけながらそれを発信するコンサートはあまりありません。有馬君たちは、それをやっています。
演目の聴き方(私の場合)
バッハの鍵盤曲は、Pogまたはcembで演奏されています。楽譜はPogの場合は最低3段、cembは2段でも音が重なるところがあります(2段鍵盤のため)
それで、
・音が重なる部分を、左手だけでどう演奏するのか。
・3声や4声のモチーフをどう表現するのか
・左手だけでコラールの定施律(歌の部分)が出せるのか
この3点にとっても興味がありました。
ではちょこっと長いけど、感想を書かせてください。
感想①シチリア―ノ
オープニングは、智内さんの「シチリア―ノ」でした。ご存知の通り、この曲はフルートソナタなのでメロディはFlで演奏されます。なめらかなに途切れなく。ケンプ編の楽譜が頭に浮かんできました。弾けねえ!両手でもムズイぞ☆
でも、若干テンポが速めでしたが、澄んだ音色でメロディラインが鳴っていました。「オープニングでこれって、このコンサートはすげ~かも!」と思った。
感想②In Dulci Jubilo
演目は前奏曲、パッサカリア、コラール、メヌエットなど盛りだくさんでした。その中で、BWV729(In Dulci Jubilo)がありました。大好きな曲で、以前私もPogで弾いたことがあります。それをモダンピアノでかつ左手だけって不可能に近い。
でも、有馬君は見事に弾いていました。平行進行でゼクエンツの部分がとっても綺麗でした!ちゃんとバス音も響いていました(これがないとね~☆)
感想③平均律1-1
1部の後半は智内さんの演奏でした。平均律1-1を演奏されたのですが、なんか変。「間違ってる?」とか思いました。まったく聴いたことがない箇所がいくつもある。
智内さんは、「これはバッハの草稿です」とおっしゃいました。なるほど!って言うか、こういうレクチャー的なコンサートは大好きです!マジで来てよかった!
感想④4声コラール
第2部は、私の大好きなレクチャーコンサートでした。バロック音楽の特徴や、和声の展開について話され、作曲家の紹介をしたあと、BWV373のそれぞれの作曲家による演奏を披露されました。
ご存知のようにBWV373のような4声コラールは、それぞれのパートのメロディが複雑に重なってひとつの曲を作っているので、それをバラバラにして組み替えるとか、一般人にはできません。収集がつかなくなる。
でも、どの曲もそれぞれのカラーをもち、別の曲のように聴こえました。すげ~ぞ!
感想⑤シャコンヌ
シャコンヌは、無伴奏バイオリンの曲でめっちゃかっこいい!ただここでは、シャコンヌの感想ではなく、演奏後の智内さんの発言に注目☆
智内さんは「シャコンヌを弾くと、頭が戻らないのです」とおっしゃいながら、話をされました。実はこれって才能なんですよね☆
才能教育論では、ピアノ演奏者について次のように書いています。
・ピアノが上手な人は、目標とする演奏家がいる
・ピアニストは、演奏中にピアノを演奏する自分を見ているもうひとりの自分をもっている
といっています。これは浄瑠璃にも言えることで、人形と自分を一体化させながら、なおかつ演者である自分をみている。人間国宝はみんなそうらしい。
智内さんは、シャコンヌの世界に浸って演奏されていたから戻れないのではなく、そういう自分を見ている自分(なんかややこしいけど)から戻れないんだなぁと思いました。やっぱりピアニストは凄い!
感想⑥おわりに
アンコールは私が大好きな「アリオーソ」でした。チェンバロ協奏曲のなかでもダントツに綺麗な曲なので、単独で演奏されることが多い曲です。
勝手なお願いですが、やっぱりアリオーソはcembで聴きたい。今度は同じプログラムで、Pogやcembを使ったコンサートをやって欲しいと思いました。
長々とすみません。バッハ好きなものでつい・・☆やっぱりバッハはいいなぁ!
田中紘二先生(大阪教育大学名誉教授)の教え子でタイ国立音大助教授の中川恵理先生と、ピアニストのラフィ・ベサリアン氏のジョイントリサイタルに行ってきました。
やっぱ、すげ~わ・・。「ピアノってこんな音が出るんだ」驚いた。写真は私と田中先生と中川恵理先生と声楽家の奥田園子先生です。
中川恵理先生
演目は、「ドビュッシー12の練習曲」でした。プログラムには「晩年のドビュッシーの最も主要なピアノ曲である」と書いてありますが、まったく知りませんでした(汗)
さっき調べたら、PTNAに詳しい内容が書いてありました。
PTNAピアノ辞典
どうやら、ショパンに献呈されているようです。
練習曲だけに、12曲ともものすごい超絶技巧でした。(どうやって弾いてるんだろ・・)と何度も思いました。見ててもわからんのですよ・・残念ながら、「これなら弾ける」という曲がひとつもない。まぁ、しいて言えば第1曲の最初の2小節ぐらいかな(笑)
写真で見て戴いてもわかりますが、中川先生はとっても細いきゃしゃな方です。なのにピアノはとっても力強い。どこからそのパワーが出るのか、とっても不思議でした。
もうひとつのコンサート
実は先日の日曜日に、田中先生の門下の先生たちのコンサート「弧(K)の集い(T)コンサート」が大阪教育大学天王寺キャンバスで行われました。タイトルのKとTは、田中紘二先生のイニシアルです。
田中先生はショパンのエチュードOp.25N0.6.7.10を演奏されました。その時「6番は3度の練習、7番はtempo lubato、10番はユニゾンです」とおっしゃいました。(7番については、先生独自の解釈です)
中川先生はその集いにもいらっしゃって、ドビュッシーの12の練習曲から、2・8・5を演奏されました。2番は3度の練習、8番は装飾音のために、5番はユニゾンです。
このコンサートを聴いていて、私は演奏の素晴らしさはもちろんですが、こんな形で繋がることができる師弟関係がとっても羨ましかった。音楽専攻って(音大)こうやって先生とずっと繋がることができるんだと思った。本当にいいなぁ・・と思った。
感想のまとめ
ピアノは孤独な楽器と言うけれど、こうやって繋がることができるんですね。なんか、凄い発見をした気分になりました。私も生徒さんと繋がってみたいなぁ~。
最後に、イケメンで有名なピアニストのラフィ・ベサリアン氏の演奏です。とにかく凄かった!めっちゃ楽しかったです。ラフマニの鐘とラプソディ・イン・ブルー以外は知らない曲ばかりでしたが、軽快なラテンのリズム(これは間違ってる可能性大ですが)でノリノリの演奏でした☆
ホールでベサリアン氏のCDを販売してたので買いたかったけど、財布を忘れて1銭ももってなかったから買えませんでした。田中先生に「3千円貸してください」って言えばよかったと、今頃後悔しています☆
大教大の生涯教育学勉強会のあと、阪大のワンコイン市民コンサートに行ってきました。このコンサートは、毎月著名な演奏家を呼んで行われます。コンサート代金はたったの500円☆
今回は、高橋悠治さんと青柳いずみこさんによるDUOでした。タイトルは、「喪なわれた風景-サティ、ラヴェル、ドビュッシー、そして高橋悠治」
「喪」という、あまり嬉しくないタイトルがついていますが、亡き王女のパヴァーヌしか知っている曲がなかったので、意外と新鮮でした。
DUOっていいなぁ~!8月の太閤園が当たったら、DUOやるぞ!
高橋さんは77歳になられます。演奏を聴きながら、ロバート・アチュリーの継続性の概念について考えていました。大人になってからピアノをはじめてもムリ・・ではなく、今はじめないと将来ピアノを楽しめないということですね。私もしっかり練習しなきゃ!と思いました。
高橋さんは、ゴルドベルク変奏曲を弾かれているので、以前から一度生で聴きたいと思っていました。青柳さんは、グールドの本を出してらっしゃるので知っていました。
ピアノはベーゼンドルファが2台使われました。一台はビーテックから借りたものだとか。8月のお気楽音楽会はビーテックでやろっかな~ベーゼンドルファ、弾きたい!(^^)!
来月は、大好きな武久源造さんの二度目のコンサートがあります。でも、大学の授業で行けない・・超悔しいっす!!
大阪教育大学大学院研究科の修了予定者によるバレンタインコンサートにいってきました✩
コンサートでは声楽とリコーダーアンサンブルが披露されました。声楽の世界はもちろん、リコーダーのソプラニーノを堪能できて、とても楽しいコンサートでした。とくに声楽の世界は凄かったです。大学のホールが狭く感じました。
発起人は先日リッツ・カールトン大阪で一緒に音楽会をしてくださった、健康科学専攻M2のDIVAさんです(むかって中央左側の赤いドレス)。真ん中でチェロを弾いているのは大木愛一先生、実践学校教育専攻M1の知音さんがピアノ伴奏です。
開演前に知音さんが「カザルスの鳥の歌の伴奏、さっき渡された!どうしよ~」と言ってたので、びっくりしました。でも初見で見事な演奏でした。
ただ、ちょっと悲しいことがありました。DIVAさんがメンバー紹介の時に「私たちは音大を出て、教育大の大学院にきました」とおっしゃったのです。
音大を出ていない私は、それを聞いて羨ましくてどうしようもない気持ちになりました。DIVAさんはただ事実を述べられただけなので、DIVAさんが悪いわけではありません。
彼女たちは音大も教育大も経験できたけど、私にはできない。それだけのことです。。
学生さんはみなとっても上手でした。(左に写ってるのは田中紘二先生)
なんか最近、ピアノを聴くと落ち込むのです。なんで自分はあんな風に弾けないのかなぁ・・と思って、情けなくなる。だから演奏会が終わったらぴゅ~っと帰ってきました。私、病んでるかも。。
生徒さんとアンサンブル大阪の演奏会にいってきました。客演ピアニストは音楽仲間の井阪あゆみさんです✩おめあては、BWV1052(バッハ:チェンバロ(ピアノ)協奏曲)です!
演奏前にあゆみさんのご主人のちきまくさんにお会いしたら、「バッハは三上さんのために弾く、と言ってました」と聞いて、感無量になりました。
舞台の準備がされて、ピアノの天板が開放されると同時に譜面台が外されました。(えっ!?暗譜!)と思って驚いた!そういえば以前いずみホールでラヴェルのピアノ協奏曲を弾かれた時もあゆみさんは暗譜でした。
暗譜演奏には賛否両論がありますが、アンサンブルで暗譜は本当に凄いと思う。
第1楽章は、遅めのテンポでした。グールドの演奏のテンポに似てます(笑)ユニゾンで結構力強いタッチが多いので、遅めのテンポは重厚な感じがします。
6度の跳躍の際のアクセントが若干後ろにずれる気がしました。cembだとこれはできない表現なので、ピアノで弾く場合は、cembに合わせて「ポン!」と弾くピアニストが多い中、とても印象的でしたが、少々ロマン派っぽいと思った(笑)
第2楽章は、前章と違って早かった✩この章は低音部がメインで趣のある楽章です。整った低音部に高音部が映えて、とても綺麗です。ほかの楽章に比べてめだちませんが、バロック時代の演奏様式を一番良く表しています。
この楽章のあゆみさんは、時々目を閉じてとてもいい顔をしていました。ショパンやリストのように高音部や和声で美を表現しないので、どういう風に第2楽章を感じて演奏されたのか、尋ねてみたい。
第3楽章は、ピアノが頑張る楽章です。休憩がないのがバッハの鍵盤音楽の特徴ですが、この楽章はピアノが最初から最後まで休みなく鳴ります。休符がない。ある意味、この楽章がピアニストの腕の見せどころ✩
私は第3楽章に入ってから、リズムを小刻みに取りながら早いテンポで休みなく演奏するあゆみさんを見ていました。第1楽章に見られた笑顔も第2楽章に見られたいい顔もありませんでした。
ただ、楽曲的には序破急なので、第3楽章は最高潮です!大きな拍手のなか、演奏は終わりました。私もいっぱい拍手しました✩
まとめ
いつもとは違うあゆみさんを見ました✩本当にすごいと思う。ピアノ協奏曲を弾くのは私の夢だけど、残念ながら私には夢を叶える技術がありません。めちゃくちゃ羨ましいです!
年末はメサイヤかクリオラ・・と決めています。で、昨日は音楽仲間が出てるメサイヤを聴きに行ってきました✩
コードリベットコールのチケ代は結構高いのですが、レベルが高いので満足感はかなりあります。
もちろんアマチュアのメサイヤも悪くはないのですが、メサイヤの場合はオケの金管が命なのでバッチリ決めてもらいたい(笑)そういう意味で、プロオケのメサイヤは安心して聴けます。
指揮者はキャスリーン・アランという可愛いお姉さんだったので、結構期待してたのですが、出だしが遅かった。「えっ?なんで?」と思った。
でも、途中からだんだん引き込まれていきました。「歌うということがわかってる指揮者」という感じです。帰りにパンフレットをみたら「ソプラノ歌手で作曲家」と書いてありました。やっぱりね~✩
バレンボイムがベトPソナをオケのように弾くのと似てる✩(←これは余談✩)
クリオラ聴きたいなぁ~
大教の院ゼミで一緒だった瑞木君のリサイタルにいってきました。
彼は院生の時も「スクリャービンの研究をする」と言ってました。教授から「ロシア語が読める音楽学研究者は珍しいからそうしなさい」と言われてたので、てっきり学者になるんだと思っていました。だからピアニストになったのを聞いて驚きました!
リサイタルは、1部がスカルラッティとショパン、2部がスクリャービンでした。私はスカルラッティが好きなので、とっても楽しみにしていました。
ご存知のように、バロック時代の音楽をモダンピアノで弾くことは、技術的なことはもちろん、音楽的な解釈も難しい。瑞木君は、ペダルを最小限に抑え、過剰な自己表現を控えながら演奏されていました。やっぱ、バロックはこうでなくっちゃ✩スカルラッティは、やっぱいいなぁ!!
でも、瑞木君が得意とするスクリャービンは、断然凄かったです。スクリャービンは、プロメテーが示すように、私は色彩だと思っています。和音の色・・っていうのかな?それをいかに演奏家が感じて観客に伝えるか、だと思う。
音楽的知識がない私にでも、「あ、ここは黄色」とか「赤だ」とか、和音の色彩を受け取ることができました。すげ~✩お見事!彼はスカルラッティよりスクリャービンのほうがむいてます。
彼はまだ20代なので、これからどんどん人生経験を積んで精錬されていくでしょう。私は氷川きよしを見るような目で、彼を応援したいと思います。「頑張れ!氷川きよし!」(なんでやねん 笑)
DIVAさんのお誘いで、堺市の町家で開かれたピアノコンサートにいってきました。演奏者は、DIVAさんの高校と大学の先輩にあたる山本安祈子さんとお友達の小川由美子さんです。
アンコールは、小犬のワルツのJAZZ連弾でした。これが本当に面白い!聴いていてワクワクしました✩
町家に響くピアノの音色は、鹿鳴館のようでしたし、カサブランカからは、とてもいい香りがしていました。
小川さんは、「自宅でのコンサートは今年で4回目になります」とおっしゃってらっしゃいました。第1回目でやめようと思ったとか。
ご友人を招いての自宅コンサートとはいっても、難曲を暗譜し人前で演奏することは、労力がいりますし、すごいプレッシャーと緊張だと思います。
それでも、「またやろう」と思う・・音楽には、本当に不思議な魅力があるんだなぁ。これが、音楽の本質かも知れない・・とか、色々考えていました。
あ、そうそう!無料のコンサートなのに、美味しいお茶と和菓子をいただいきました。めっちゃ美味しかった!
突然夢が叶いました✩武久源造のパルティータを聴くことができたんです!それも、ジルバーマンで!!武久さんの解説つき✩阪大のワンコインコンサートで、たった500円✩こんなことってあるんだろうか!?
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武久源造プロフィール
バッハがクリストフォリを弾いてないことは知られています。でも、ジルバーマンはずっと謎だったんですよね・・。
で、PTNAの記事に盲目のオルガニスト(チェンバリスト)の武久源造さんがジルバーマンのことを書いてたので、ずっと気になっていました。いつか生で聴きたいと思ってた。
向かって左がジルバーマン(復刻)、右が足鍵盤付きチェンバロ(ジャーマン)
演目は、第一部がチェンバロでトッカータニ長調とパルティータ4番、第二部がジルバーマンでパルティータ6番とシャコンヌです。トッカータ6番のトッカータ、弾きてえ!!
アンコールは、バッハの小品(曲名わからん)と、なんとジルバーマンでゴルドベルクのエールでした!マジかよ~~!!もう感動しまくり!もちろんリピートつきのエールっす!
帰りにジルバーマンで演奏したパルティータ全曲のCDを買いました。サインもしてもらいました。武久さんに、「ずっとお会いしたかったです!」というと「ありがとう」と言って握手してもらいました♪
武久さんは、「ピアノを弾く人は、ハンマーのダブルエスケープメントを忘れてはいけない」と言っていました。んなこと誰でも知ってることなので、一瞬「はぁ?」と思った。
でもそのあとに「ピアノを打楽器とか打弦楽器として認識してるので、「叩く」という観念がある。ダブルエスケープメントなので、『ハンマーは弦を撫ぜるのですよ』とつけたされました。なるほど・・・でもこの辺の感性は、残念ながら私のレベルではわかりませんでした・・涙
最後に武久さんは「みんな、バッハがジルバーマンを弾いたとか弾かないとか言っていますが、こんなに素晴らしい楽器がバッハの時代にあったのですから、あのバッハが弾かないえわけがないでしょう」と言っていました。マジで私もそう思う!ジルバーマンは最高です!
で、武久さんの言うように、パルティータはジルバーマンのために作曲された曲だと思う✩
杉野みゆき先生の紹介で、「歌声ホール」という、面白いコンサートに行ってきました✩生バンドに合わせて、歌謡曲やフォークソングを歌うコンサートです。
司会の女性(小泉陽子さん)は、「普段はここ(シンフォニーホール)は、声を出しちゃいけないんだけど、今日は思いっきり歌いましょう!」と会場を沸かしていました。
自由席だったので、1時間前にホールについたのですが、すでに多くの人が並んでいました。私はうちの生徒さんや声楽の
中野陽子先生と、その生徒さんの、総勢18名でコンサートに参加しました。
20曲ぐらい歌ったと思います。知ってる曲も知らない曲もありました。中野先生の教室の生徒さんは、オペラの発声法でとっても綺麗でかっこいい声で歌われていました。
一緒に歌ったうちの生徒さんの
明子さんは、「なごり雪を歌ってたら涙が出た」とおっしゃっていました。それで、次回は「ピアノで弾き語りをしよう」ということになりました✩
本当に楽しい1日でした!皆さん、ありがとうございました!杉野先生、ありがとうございました!!
音楽仲間のシャル君が歌う演奏会に行ってきました。
第2部23曲目のフーガ、最高!カヴァティーネも感動もの!
メンデルスゾーンの旋律は一般的にアマちゃんですが、バッハを崇拝してたので、コラールのところどことにバッハの定施律っぽいのが見え隠れするんです。いいぞ~~!やっぱ、メンデルスゾーン、大好き✩
やっぱ、コウドリはうまいわ。3月のブラームスのドイツ・レクイエムもCD出したとか言ってましたが、わかるっすね。
それと、シンフォニーホールのチラシに、音楽仲間が載っていました。ソプラノとかピアニストとか。やっぱ、彼女らは凄いわ。あらためて、そう思ったぞな。
音楽仲間が出演する、マタイ受難曲に行ってきました。テンポにもよりますが、マタイは3時間を超える大曲です。さすがバッハ様!というわけで、すでにご存知だとは思いますが、面白い話題をひとつ。後から歌う男性に注目してください。
【2人の偽証人】
マタイには、イエスが「3日で神殿を建てると言っていた」という2人の偽証人がいます。
なお、この動画では男性2人ですが、バッハの時代は女性の代わりにカストラートやボーイソプラノが使われていました。だからこれはこの動画は女男のペアだと解釈します。(昨日の演奏会ではちゃんと女男の順で歌われていました)
女性が先に偽証します。すると男が慌ててそれについていきます。でも、1va高い。また、カノン形式なのに、慌てた拍子になぜか四分休符が多くなっています(笑)
楽譜例
嘘を言う時に人間はしどろもどろになります。女性は結構根性を据えて嘘を言いますが、男はもうボロボロです。うははは!まぁ、バッハの時代も現代もそうかもしれませんが、バッハの心理描写は凄い✩
なお、これらのことは、この本に書いてあります。
2008年に若くして亡くなった音楽学者の笠原さんはキリスト教徒だったこともあり、愛情を込めてバッハの曲を分析された様子がよくわかります。興味のある方はぜひ、読んでください。バッハがもっと好きになりますヽ(´▽`)/
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