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ファジル・サイ:ゴルドベルク変奏曲

久々にいずみホールにいきました。いずみホールオルガンの音色がとっても綺麗だし、客席の前後の幅が比較的ゆったりしてるので、大好きなホールです。

そこで、トルコ行進曲編曲で有名なファジルサイの「ゴルドベルク変奏曲」を聴いてきました☆

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ファジル・サイ


トルコ出身のピアニスト、作曲家。1970年生まれの53歳。1986年に作曲家のアリベルト・ライマンがアンカラでサイの演奏を聴いたとき「悪魔のように演奏する」と絶賛した。

作曲家としては、交響曲やオラトリオを作曲している。日本でもっとも有名なのは、モーツアルトのトルコ行進曲の編曲。JAZZ風でかっこいい☆

ゴルドベルク変奏曲


アリアと30の変奏曲とアリア・ダカーポ(最初のアリアをもう一度弾くこと)の全32曲で構成されるJ.S.BACHの変奏曲。

カイザーリンク伯爵が、「チェンバリストのゴルドベルクが弾けるなだらかでかつ生き生きとした作ってほしい」とバッハに依頼してできた曲とされている。伯爵は毎晩、この変奏曲を聴きながら眠りについたとか。そのため「不眠症のカイザーリンクのための子守歌」と言われているが、定かではない。

ゴルドベルク変奏曲は、1段鍵盤または2段鍵盤で弾く曲が組み合わされている。2段鍵盤の変奏は、1段鍵盤のピアノで演奏するには至難の業である。

美しいアリアの左手パートに出てくる32音の低音を基本に30変奏が作られている。また、3の倍数の変奏(第3・6・9・12・15.18・21・24・27)はすべてカノン形式。それぞれのカノンのあと、舞曲、フゲッタが続き、左右が交差する難曲となる。

ファジル・サイの演奏


アリアはもちろん、短調3曲(15・21・25)や緩やかな変奏では、ピアノから発せられる音を手でつかむ動作をしながら表現豊かに演奏された。

また、グールドのようにメロディやリズムの1部を歌うしぐさをみせたり、何かを訴えるように観客の方を向きながら演奏することもあった。

他方、後半の変奏はとても高速だった。「すごい!」と思う反面、あまりに早すぎてメロディが塊になってしまって聴こえてこない。これには閉口した。

ピアノの速弾きはかっこいい。でも早送りの動画のようで、心にちっとも残らない。ストリートピアノならまだしも、平日の夜に行われるクラシック音楽なのだから、忙しいのはごめんだなぁ。これは×。

というわけで、1曲7000円という私にしては高額なコンサートが終わりました。緩徐変奏だけならまた聴きたいと思います。感想は以上です☆


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