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最後のレッスンでいただいた贈り物

先日、秀美さん(仮名:81歳・女性)が、カルチャーを退会されました。
そして最後の日に、私に素敵な贈り物をくださいました。
私は、この日のことを一生忘れません。

入会から今まで


秀美さんは、75歳のとき、近鉄文化サロンの「ピアノで脳トレグループレッスン」に入会されました。「楽譜が読めません。私でもできるでしょうか」と、とても不安そうでした。

「大丈夫ですよ。どうぞどうぞ!」と言ったものの、滝本メソッドの「暗譜」と「移調奏」では、苦労されることが多々ありました。

それでも秀子さんは、持ち前の負けん気と努力で、「ピアノで脳トレグループレッスン」を修了されました。

その後、ヤマハ大人のピアノスタディを使ったグループレッスンに進級され、3年間でクラシックとポピュラー36曲を学習されたので、グループレッスンコースも卒業となりました。
そのとき秀美さんは、80歳でした。

2021.2
2021年2月(モザイク処理しています)

そこで「1年だけ」という約束で、個人レッスンコースに移籍されました。
そしてその1年の期限が、先日だったのです。

退会の日


退会の日、秀美さんは少し早く来られました。
「今日で最後かと思うと、何だか寂しくて・・」
「私もです・・」
そんな会話から、最後のレッスンがはじまりました。

秀美さんは、「先生にみてもらいたい楽譜があるんです」と言いながら
「千曲川」の楽譜を出されました。
下の楽譜は秀美さんのお気に入りで、動画を聞いて私が作ったものです。

DSC_0092
でもこれは、昨年のあべのハルカスピアノ弾きあい会で、すでに弾いていただきました。

私が不思議な顔をしていると、秀美さんはにっこりわらって、次のページを開かれました。
そこには、ト長調に移調された千曲川の楽譜がありました。

DSC_0091
「先生、滝本メソッドの学習目標は、自分の声の高さに合わせてピアノを弾き歌いすることだったでしょ?最後に、楽譜が間違っていないかどうか見てください。私、それをこれからひとりでで練習するので」

6年前の入学時に1度だけお話ししたメソッドの学習目標を覚えてくださっていたことに、感動しました。これまでメソッドの目標について話してくださった生徒さんはいません。

私はこの一瞬のために滝本メソッドを研究してきたのだと痛感しました。
泣けて泣けて・・私はもう、言葉になりませんでした。

お互いに「出会ってよかった!ありがとうございました」とお礼を言いあいながら、レッスンが終わりました。秀美さんは、春から高齢者施設に入る準備をされるようです。


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