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カルチャー講師になるために

時々「どうしたらカルチャー講師になれますか?」という質問を受けるので、今日はカルチャー講師について書いてみたいと思います☆

カルチャー講師とは


カルチャーセンターと業務委託契約を結び、主に成人を指導する講師を言います。報酬は生徒数による歩合制で、割合は3割~4割。交通費は支給されないことが多いため、儲かる仕事ではありません。

メリットは、「肩書として使える」「生徒募集をしなくてよい」「いろんな生徒さんと出逢うことができる」という3点です。これは楽器店講師や公民館指導者も同じです。では、これらとの違いを書きます。

楽器店講師との違い


カルチャー講師は「楽器を販売しなくて良い」「発表会に出さなくてよい」という気楽さがあります。
楽器販売や発表会は楽器店の収入源になるので、楽器店講師は、生徒さんに対して、楽器を売ったり発表会に出るように、積極的に勧める必要があります。1度や2度断られても言い続けなけりゃいけない。カルチャー講師には、そういう「しがらみ」がまったくありません。

公民館(学習センター)指導者との違い


公民館は社会教育法で、非営利目的で使用することが定められています。ただ、まったく無料というわけではありませんが、それでも月会費に上限があったり、ピアノがある部屋を毎月借りられないなど、公の施設は何かとめんどくさい。その点カルチャーの教室は、必ず確保されています。

このように見ていくと、メリットは同じでも、楽器店講師や公民館指導者よりカルチャー講師のほうが気楽なのがわかります。では次に、採用について書きます。

採用について


カルチャー講師の採用方法は、紹介と応募です。私の場合、近鉄文化サロンとよみうりカルチャーは、ベテランカルチャー講師で声楽家の中野陽子先生に紹介して戴きました。10月から開講するJEUGIA堺タカシマヤは、飛び込みです。

紹介と応募のどちらの採用率が高いかというと、ダントツで紹介です。私も知人を近鉄サロンに紹介させてもらったら、即採用になりました。

ただし、すでに同じ講座があると採用されませんし、曜日や時間がかみ合わないと採用されません。これは応募の場合も同じです。では、具体的にどのような指導者が採用されているかについて書きます。

資格と経験をもっていること


カルチャーの生徒募集は、新聞等の折込チラシで配布されます。そのときに肩書として資格名がいるので、わかりやすい名称の資格があった方がいいでしょう。学歴は必要ではありません。って言うか、高学歴は敬遠される傾向にあります。

また、経験も必要です。カルチャーセンターは「これからぼちぼち勉強します」という新米先生の募集はしていません。即戦力になる講師しかいらないのです。

(資格の例)生涯学習音楽指導員 
脳トレピアノ

ピアノの場合は、ヤマハやカワイの認定講師であることなどが肩書として使えます。

すぐに使えるスキルをもっていること


「このカルチャーに来れば他とは違うことを学べる」ということが、カルチャーでは一番大切なことです。またそれは、すぐに使えるものでないと難しい。なぜなら、受講者は3カ月ごとに受講料を支払うので、3カ月経っても満足した効果がみられないと、退会されるからです。私はピアノのグループレッスンでは、1ヶ月1曲を目標にしています。

問題解決能力があること


カルチャーセンターには色々なおとなの方がレッスンに来られます。ときには、クレームもあります。でも、ど~んと構えてしっかり不満を聞き、迅速に対応できる姿勢が講師には必要です。心のなかで(うわ・・どうしよう)と思っていても、笑っていられる根性が要ります。そうやってると、自然に問題は解決していきます。

応募のさいにすること


下調べに行こう


すでに講師をしている知人の紹介なら問題はありませんが、そうではない場合は、まずアポなしで自分が講師をしたいと思っているカルチャーセンターに行ってみることをお勧めします。

建物は立派でも整理整頓ができていなかったり、スタッフが私語ばかりしているようなカルチャーは、受講者もイマイチのことが多いのでやめておいた方がいいでしょう。気にったカルチャーなら、講座のチラシをもらってください。その日はそれで帰ります。

似たような講座がないか調べてみよう


家に帰ったら、チラシをしっかり見てください。自分と同じような講座がないかどうかを見るのです。なければラッキー、あれば違うポイントから指導ができないかを考えてみてください。ピアノ指導の場合なら、ジャンルを代えるとか、弾き歌い講座にするとかです。

指導計画を立ててみよう


レッスン計画を立てます。下のファイルは、私が近鉄文化サロンに提出した実際の指導マニュアル(1レッスンの流れ)です。
ピアノで脳トレグループレッスン指導マニュアル.docx

代表者と話をする


私の場合、JEUGIAは飛び込みでしたが、本来ならちゃんとアポを取るべきです。面談は、採用担当者と行います。その時に、「滝本式ピアノ教本」を持参しました。

ピアノ指導の場合は、担当者がピアノに詳しいとは限らないので、実際に講座で使用する教材をもっていくと、話がはやい。

この時点で採用が決まると、具体的な日にちの相談になります。余裕をもっていける日にちを決めてください。開講が決まったら、体験レッスンの準備に入ります。面談から開講までは、およそ半年かかります。

以上が、採用までの流れです。「カルチャー講師って儲からないのに結構色々めんどくさいなぁ」と思われたかも知れません。でも、「カルチャー講師をしています」という肩書がきいて、自宅教室の生徒さんも増えました。そう考えると、一石二鳥です☆では、あべのハルカス教室にいってきま~す!(^^)!



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