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学会発表「猫社会学」を聞いてきました
2022年11月13日
12日(土)に開催された、第95回日本社会学会のテーマセッション「猫社会学の応用と展開(1)」を拝聴してきました。
会場は、追手門学院大学総持寺キャンバスです。
猫社会学とは
東京大学の赤川学先生の基本仮説に基づく新しい学問で、猫と人間の関係について社会学の視点からアプローチする特徴をもつ。
ちなみに赤川先生ご自身の発表は、13日の「猫社会学の応用と展開(2)」でされますが、朝早いため欠席しました。
発表者の紹介と私の感想
藤田典子先生(早稲田大学):ペット飼育の主体者間のエンゲージメント
エンゲージメントとは、つながりのことです。
藤田先生は、「すべての問題は人と人の間で起こる」「獣医師は、もはや接客業。トーク力が必要である」「行政と保護団体の関係は根深いものがある」という調査結果を発表されました。
私には、共生について「トラブル解消のためには、その場から離れること。猫はそうする」とおっしゃっていたことが、とても印象的でした。
木下征彦先生(日本大学):現代日本における社会的カテゴリーとしての<猫>に関する一考察
木下先生は、これまでも猫を社会的に分類した論文を出されています。今回は、それをさらに掘り下げた内容でした。
木下先生によると、「ノネコ」と「野良猫」の明確な区別がされていない。その理由は、管理の責任が不明瞭なことによる。このことについては、公共的な議論の必要があるとおっしゃいました。
これについては、まったくその通りです。私個人としては、まず、TNRの費用は市が負担し、地域猫は登録制にすることで市町村が管理する猫として位置づけること。糞尿などの問題が起こった場合は、市が窓口になり、市から任命された猫担当委員が解決を図る方法がよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
東由美子先生(国際ファッション専門職大学):猫・人間・自然の関係の変容をめぐってー猫はなぜマイクロチップを埋め込まれることになったのかー
1980年代は、猫虐待はあまり重要視されなかった(茶化した新聞記事のタイトル例もある)。しかし1997年の神戸連続殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗が猫の腹を引き裂いていたことから、動物虐待の新聞記事がその後爆発的に増えた。同時に「動物愛護」も始まる。
そんななか作家坂東眞砂子さんが、生まれた仔猫をがけ下に捨てていたことを告白し、社会的バッシングをうける。このことについて東先生は「自然」には、①人間が支配できるもの、②あるがまま、という2つの概念があるとし、人が猫を管理することについて言及された。
私は、Twitterの「飼い猫に避妊手術をすることは、飼い主の都合である」「完全室内飼いは猫虐待である」という書き込みを思いだした。ただ、管理をしなければ猫は爆発的に増え、問題行動が増加する。このことについて投稿者はどのような手立てをするのかを聞いたことがない。
栗田知宏先生(東京外国語大学):猫からみる現代インド社会の変容-試論的考察
室内と野外を自由に行き来する猫や、飼い主がわからない猫の存在や弔いの仕方など、インドの猫の飼い方の紹介です。独身者や子どもがない人が猫を飼うことが多いようですが、家族や子どもとはみなしていない、とのことでした。
この感覚は、私の子どもの頃に似ているなぁ・・と思って聞いていたら、「一昔前の日本に似ている」という意見がありました。
山田昌弘先生(中央大学):ペットの家族化の進展とその帰結
「パラサイト」「婚活」の造語で知られる、テレビでおなじみの山田先生です。
おそるおそる「いつから猫の研究をされているのですか」と尋ねたら「20年前からです」とおっしゃいました。知らんかった!
山田先生が発表されたデータは中身が濃く、びっくりしました。例えば、ペットを家族とみなすことの内容分析や、ペット以外の親密性との比較など、盛りだくさんです。
そのなかで「50代の未婚男性へのアンケートで、ペットと推しがいる人は幸せです」という一文で会場が笑に包まれました。
今回のご発表の内容が掲載された著書がDiscover21で電子書籍として販売されているはずなのですが、残念ながらみつけることができませんでした。のちほど探してみます
以上が、第95回日本社会学会のテーマセッション「猫社会学の応用と展開(1)」の感想です
私の発言
先生方のご発表後に、座談会が儲けられましたので発言してきました。
内容は
①地域猫については、木下先生がおっしゃられた通りであること
②多くの猫に関する問題の解決には、ボランティアが行っていること
③行政は、いまだに「猫にエサをやるな」という看板で逃げていること
④苦情を受け続けるボランティアがいっせに猫活動を辞めたら、行政を含め社会が大変なことになることが懸念されること
⑤そのために、このような大きな学会で猫について学会発表が行われることは、大変喜ばしいこと
の5点です。
それについて、「私は国の〇〇委員をしています。行政に働きかけます」とおっしゃってくださった某教授がいらっしゃいました。山田昌弘先生も、それに共感してくださいました。
木下先生からは「調査研究に協力してください」と依頼されたので、お受けしました。
長々と書きましたが、大阪のおばはんもちょっとは猫のために役に立ったようでよかったです!(^^)!
追記
この学会に招待してくれたのは、堀薫夫先生(大阪教育大学名誉教授)です。
普段は憎たらしいことばかり言いますが、昨日はずっとそばにいてくれました。
これはかなり力強かったし、嬉しかったです!(^^)!
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