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廃業について思うこと

某楽器店のリトミック講座が閉講されました。その理由は、講師の高齢化です。
スタッフ曰く「乳幼児にはベテラン講師より若い先生を選びたい保護者が多い」
とのこと。
講師は、子ども好きがにじみ出ている素敵な方でした。残念・・。

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そこで、ピアノの先生と年齢で検索してみました。
「ベテランがいい」「若い方がいい」「年齢は関係ない」
など、生徒さん側の、色々な意見がありました。

では、先生自身はどうなのでしょう。
ピアノ講師は、力仕事ではないので、高齢になっても続けることができます。
また、技術と知識と経験を後世に伝えることができる仕事です(かっけ~!)

ピアノ指導者の技術、知識、経験について


ただし、この「技術」「知識」「経験」がクセモノ。
以下は、あくまで私の場合です。

・技術の衰え
50代になると老眼が進み、楽譜が見づらくなりました。
また運動能力の低下で、早いパッセージが弾けなくなりました。
この頃大学院生をしていたので「勉強のためにピアノの練習を怠ったからだ」
と思っていました。
でもそれだけじゃない。修了して数年たち、
練習しても情けないほど弾けなくなったのです。

・知識の古さ
大人のピアノに関する知識は、今も最新の情報を手に入れようとしています。
でも子どものピアノに関しては、
教材研究やコンクールの情報も古くて役に立ちません。
完全に勉強不足です。

・経験の偏り
大人のピアノの指導ついては、今も経験を積んでいます。
ただ、大人の指導をはじめて30年近くなると、だいたいの流れがわかります。
・・・いえ、わかったつもりになる。これが怖いですね。
驕りがないように気を引き締めなければなりません。

まとめ


私はもう、子どもを教えることはできないと思います。
ただ、大人はまだ指導できそうです。
それでも、中上級レベルの曲は、口では何とでも言えますが
お手本が弾けないので生徒さんに申し訳ない。
そう考えると、指導できる範囲は狭くなってきていると思います。

そもそも知人が定年を迎えて第二の人生を謳歌しています。
知人を羨ましく思う自分がいます。

ピアノ稼業は、自分で引き際を決めなければなりません。
「生徒さんがいなくなったら辞めよう」「動けなくなったら辞めよう」
では、あまりにも寂しい
元気なうちに廃業したい。これが私のいまの願いです。
よくてあと数年かな・・。


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