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「この曲が弾けるでしょうか」と質問されたとき

おとなのピアノ教室では、生徒さんからよく「この曲が弾けるでしょうか」という質問をうけます。そこで、よくあるピアノの先生の言葉を2つあげてみました

A先生:ムリですね。ピアノは基本が大事なので、基礎練習をしましょう
B先生:できますよ!ダメだったら私が簡単にアレンジしますよ


どちらの先生の言葉も、間違ってはいません。でもA先生の言葉では、生徒さんのモチベが下がりますし、B先生のように先生が簡単にアレンジしてしまったら、生徒さんのアレンジ力はいつまでもつきません。そういう意味で、どちらもいいとは言えないな。

BWV1001
うちの教室では、このような質問を受けた場合、本当に弾けると思ったら、理由を告げて「弾けます」と言います。でも、それ以外の場合は、「ご自身のペースで練習すれば、何とかなります」と言います。
「ご自身のペース」と「何とかなる」という2つの言葉が、キーワード☆

「ご自身のペース」
「無理をせず、前向きに練習してください」という意味が含まれています。これは、生徒さんの「弾いてみたい」という気持ちを大切にしています。

また、この時に私は、生徒さんがムリしないで練習ができる練習方法を、生徒さんと相談しながら決めます。

「何とかなる」
とても無責任な言葉に聴こえますが、練習したら何とかなるのは事実です。どのレベルで「完成」とするかを決めるのは、私ではなく生徒さんです。

アファナシエフのようにブラームスが弾けること(おいおい。そりゃ無理だ 笑)を目標にされても、1フレーズを白波のように透き通った音色で弾くことを目標にされても、それは生徒さんの自由なのです。私はそれを、支援するだけ。
だから「何とかなる」と言います。

「この曲が弾けるでしょうか」と先生に尋ねる生徒さんの心の中には、「この曲が弾きたい」という想いがあります。私はその気持ちを超大切にしたいと思います(おっ!めっちゃカッコよく決まったぜぃ)


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