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論文が公開されました

論文冊子ができあがったので、久しぶりに母校の大阪教育大学天王寺キャンバスにいってきました。桜はまだ咲いていませんでしたが、風が温かく、校門を入ると懐かしい春のにおいがしました。

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中野陽子・三上香子「コロナ禍におけるカルチャーセンターの音楽講座の動向:―コロナ後の音楽講座の将来的役割像を求めて―」『社会教育学研究』第55号、2022年。
論文はこちら

今回の論文は、昨年書いた、「コロナ禍におけるカルチャーセンターの音楽講座の動向:声楽講座とピアノ講座を中心に」の続編です。

前稿は私がファーストオーサーでしたが、本稿は、中野陽子先生がファーストです。
中野先生のブログ

これらの論文は、コロナ禍での大阪市内のカルチャーセンターで開講されている声楽講座とピアノ講座の受講者の数や発言を比較研究したもので、前稿はコロナ初期の2020年1月から2021年5月までの期間(第1次緊急事態宣言、第2次緊急事態宣言)で、本稿は、2021年6月から12月までの期間(第3次緊急事態宣言)を対象としています。

結果的には、声楽教室とピアノ教室は、受講者数においても受講者の学習意識においても相反することがわかりました。自分で言うのも何ですが、かなり面白い論文です。

それにしても、このように論文を書く場を与えてくださっている山田正行先生には、ほんとうに感謝しています。

昨日は、オーラルヒストリーについてもお話を伺いました。「文献には口述も含まれる」という論語を引用しながら、先達や偉人の発言の重要性を話されました。

私個人としては、「〇〇さんから聞きました」「△△さんが言っていました」という内容は、論文には不適切だと考えていました。そういう意味で、中野先生が書かれた部分には納得できない部分がありました。いつも「データで示してほしい」と思っていたのです。

それを知ってか、山田先生は、昨日、口述の大切さを話されました。ただ、正直に言うと、(それでは追従研究ができないではないか)と、今でも思っている部分もあります。

どちらにしても、私は幸せです。尊敬する恩師と、論文を書きながら切磋琢磨できる友人がいることは、何物にもかえられません。ありがとうございます☆


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