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たったひとりの大切な家族のために

かつて、余命を知ってピアノを習いに来られた女性がいた。彼女はとてもよく練習をしてきた。彼女は「私がピアノを練習していると、隣の部屋にいる夫が、(妻はまだ生きているんだ)と安心するから」といった。ピアノの練習は、夫のためだった。

今、ガンと戦う子をもつ生徒さんがいる。娘さんが、「笑ってるお母さんが好き」と言ったらしい。彼女もよく練習をしてくる。それで、ミスをすると大声でわっはっはと笑う。家でもそうらしい。彼女は、子どものためにピアノを練習している。

コンクールで入賞すること、難曲が弾けること、大勢の人を感動させる演奏ができること・・ピアノの練習の目的は色々あって、どれも素晴らしい。でも私は、たったひとりの大切な家族のために、ピアノを弾く生徒さんを応援したい。



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