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間違えると「すみません」という生徒さん

70代後半の女性は、いつも間違えると「すみません」とおっしゃいます。「謝らなくてもいいですよ」と言ってもだめです。だから、彼女が間違えそうになる前に「おちついて」とか「そこはゆっくり」とか声をかけています。それでも彼女の「すみません」は止まりません。

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画像引用:
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昨日のレッスンもそんな感じでした。それでレッスンが終わったときに「先生、ピアノは難しいですね」とおっしゃったのです。それを聞いて私は、彼女がピアノをイヤになったのかと思いました。

でもその後に「あぁ、とっても楽しい!難しいことに挑戦できるってしあわせ!」とおっしゃったのです。びっくりしました。失敗することが楽しいだなんて。

驚く私に彼女は、これまでの人生は、家族のために苦労してきたこと、失敗しながらピアノを弾く時間がとても楽しい自分だけの時間であること、曲が弾けたときに今まで感じたことがないような達成感があることなどを話してくれました。
そして、「先生、ごめんね。でも細く長くお願いします」とおっしゃいました。

彼女は、うまく弾けないことを楽しんでらっしゃったのです。これにはまったく気がつきませんでした。私は、どうすれば彼女が間違えずに弾けるか、ばかり考えていたのです。

頑張っている自分が好き・・これは、若い人だけのものじゃないことに気づいた昨日のレッスンでした!(^^)!



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