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くりのこと⑤病気の発症と11月の記録
2020年12月11日
クリの発病は突然でした。
「猫は3歳代が厄年」と言われます。人間でいうと28歳から32歳。一番楽しいときです。それで、かかりつけの病院に健康診断にいきました。
■11月11日
病院では、「鼻水が出ているので抗生物質を出します。熱が少し高いようですが、問題ないでしょう。一週間後にまた来てください」とのことでした。
写真は、病院から帰ってきて爆食するクリ
■11月20日
病院から帰ってから、なぜか元気がないクリ。でもご飯は食べます。微熱が続いているので、血液検査をすることになりました。
ご飯は食べていますが、明らかに量が減ってきました。
■11月27日
血液検査の結果がでました。膵炎とFIP(伝染性腹膜炎)の値が少し高い。FIPは致死率100%の恐ろしい病気です。診断されて数日でなくなることもあります。
ただ、先生は「FIPよりも膵炎が疑わしい。皮下輸液と抗生物質と痛み止めの注射をします。毎日通ってください」と言われたので、ほっとしました。
■11月28日
クリは、ご飯とトイレ以外は動かなくなりました。病院で注射をすると唸りました。私はクリが怒るのをはじめてみました。よく考えると、今までクリは一度も怒ったことがない。そのクリが、歯をむき出して全身で怒りを表しているのです。
それより、通院しているのに熱も下がらず、どんどんクリは衰弱していきます。
疑問をもった私は、先生に「いつまで輸液を続けますか」と尋ねましたが、はっきりした返事はありませんでした。
■11月29日
この日はどうしても外せない仕事があったので、夫がひとりで病院にクリを連れて行きました。昼前に「熱が下がった」と嬉しいラインがあり、ご飯を食べているクリの写真が添付されていました。嬉しくて涙がでました。
嫌がるクリを押さえつけて注射をするのは辛いことでした。でも熱が下がったので、「通院してよかった!膵炎が良くなってきている」と信じていました。そしてその後も、先生が言うように毎日通院を続けました。
今思うと、これはまったく無意味なことでした。
結局検査、輸液、投薬で10万円以上支払い、クリを苦しめただけだったのです。
それがわかったのは、12月に入ってからでした。
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